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今回は、保育士が必ず直面する朝の対応についてのお話です。
入園したての泣く子の対応、正しい言葉がけ
慣れてくれば、ほぼほぼ泣かずに来られる子どもたち。
しかし、初日や入園したての頃、何も分からずにやって来る子どもは保護者と離れた(預けられた)途端大泣き・・・。
特に新入園児の多い4月はこういった光景をよく目にするのではないでしょうか。
4月に限らずとも、途中入園の度によく起こりますし、今後「こども誰でも通園制度」が本格導入されれば、こういった光景は増えるのではないでしょうか。
それなりに経験を積んだ保育士であっても、子どもの「泣き」の対応を苦手とする方はいます。
そこで!
朝の対応、
てんぱらずにこなしていくためには?
少しでも「泣き」がおさまるにはどうしたらいいのか?
そのコツやポイント・・・そして、ついついやってしまいがちなNGな行動も含めてお話していこうと思います。
朝の対応(泣き)にてんやわんやの保育士さん向けのお話になりますが、子どもを預けているという親御さんにも是非ご覧になっていただきたい内容となっています。
対応・言葉がけの2つに分類
対応、言葉がけ、の2つに分けます。
その中でも、
それ良いね!
う~ん・・・
よろしい方法と、よろしくない方法2つに分けて紹介していきます。
対応
それ良いね!
とにかく楽しめるものへ誘導
預けられることを我慢して過ごすのは大変酷です。
場合によっては1日の半分以上を、大人が仕事をする時間以上に保育園で過ごす子どももいます。
ならば、楽しめるものがないとさすがに平穏には過ごせません。
子どもがちょっとでも興味を引くもの、楽しめるもの、を提供するのがまずはベタな対応になります。
事前にどういったものが好きかを聞いておいたり、洋服などのアイテムから推察したり・・・。
おもちゃでなくても何でもいいので子どもが興味を持って楽しめるもの、これに誘導していく、これが最優先事項と言ってもいいでしょう。
我慢・頑張りよりもとにかくエンジョイ!です。
安全が確保できるなら、子どもの気のすむまで好きにさせる
子どもの性格は様々。
大人からの楽しいものへの誘いなんか、いっさいがっさい無視を決め込む子もいます。
そういった子に関しては安全が確保される範囲内で好きなようにさせることも方法の1つです。
もちろん、気持ちを受け止めて抱っこをして、落ち着くならばそうすべきです。
でも、
納得するまでドア口から離れたくないならば・・それでもいいでしょう。
お部屋に入りたくないならば・・それでもいいでしょう。
子どもも子どもなりに考える力を持っています。
「泣いたってどうにもならない・・」
これは最初から大人が教える必要はありません。
子ども自身で導き出すためには、気のすむまで好きにさせるのも1つの手です。
楽しんでる姿を見せる
いきなり保育園に連れてこられても、そこが楽しい所なのかどうかは子どもは分かりません。
大人は当たり前のように「説明」しますが、半分パニックの子どもには響かないかもしません。
子ども自身で納得するための方法として、お友達や先生が楽しんでいる姿を見せる、というのも良いでしょう。
一見すると空間内に放置されたような画にうつりますが、子ども自身が「楽しい所」と分かるまで「待つ」という行為も時には必要です。
平常心
恐怖は伝染する、とよく言いますが安心感も伝染します。
子どもの「泣き」に対し、大人がおろおろしていると他の園児も落ち着かなくなり、それがさらに他の子にも伝染し・・・悪循環に陥ります。
一方で、落ち着いた対応をしていると、次第に子どもも落ち着きだします。
なので、子どもが泣いても「平常心」は忘れないようにしてください。
平常心を保つためには動きや言葉を気持ちゆっくりめにするといいでしょう。笑顔も忘れずに!
う~ん・・・
慌てる
平常心の真逆ですね。
たしかに、ただでさえ毎日バタバタしているのにプラスで「泣き」の対応となると慌てたくなるのは分かります。
ですが、悪循環になること間違いなしです。
また、
子どもを泣き止ませるためにあれこれ試すのは良いですが、テクニックを矢継ぎ早につっこんで泣き止まそうとすると、すごく慌てふためいた感じにうつりますよ。
険しい顔になる
これも平常心の真逆ですね。
たしかに忙しすぎて険しくなるのも気持ちとしては分かります。
ですが、大人の平時と違う様子・表情は子どもを不安にさせます。
結果、より一層難しい仕事になってしまいます。
やはり笑顔は大切でしょう。
言葉がけ
半分パニックになっている子に対しての言葉がけなので、中々伝わりずらいかもしれません。
また、大人の理屈を説いても難しいでしょう。
それ良いね!
「そうか、〇〇なんだね。そうだったんだね。」
子どもの気持ちを受け止める。
そのために、今の状況や子どもの嘆きをオウム返しのようにして返す。これが単純ですがベストです。
大人の言葉がけ一発で納得して泣き止むことはまずありません。
今できる最善のことは、子どもの味方になってあげることです。
味方になるには?
子どもの今の気持ちを分かってあげて、受け止めてあげる必要があります。
「そうか、〇〇なんだね。そうだったんだね。」
と言ったところで親元へ返してくれるわけでも、何かが解決するわけでもありません。
でも、
不安な状態を分かってくれる人がいる、というのを子ども自身が感じ取れる言葉は、子どもが園に対する恐怖心を取り除くのに一役買います。
う~ん・・・
頑張って
以前こちらのブログ記事内で詳しくお話しましたが、どこかもよく分からないところで「頑張る」は少々酷です。
親御さんには「頑張って」よりも「楽しんで」と声をかけて送り出してほしいです。
子どもは、頑張ろうとしても頑張り切れないとやはり涙が溢れてきます。
保育者も「ママいないんだけど頑張って」ではなく「楽しもう!」の精神で接するようにしましょう。
仕方ないでしょ
保育者の心の声かもしれませんが、これはNGです。
子どもにとって大人の理屈は中々通じません。
子どもが好きでここに来ているのなら別ですが、残念ながらそういうわけでもありません。
「ママお仕事なんだから泣いたって仕方ないでしょ」
これは気持ちは分かります・・・分かりますが、子どもにとっては冷たい一言に他ならないので絶対に言わないようにしましょう。
まとめ
本日は、入園時、慣れない子どもの「泣き」の対応についてお話しました。
子どもにとって慣れない場所は不安でしかありません。
不安になれば泣いてしまうのは当然のことです。
保育園は、楽しい場所、安心できる場所、ということを子ども自身が理解しなければなりません。
その為に保育者ができることは、
楽しいものをたくさん用意し上手く誘う事。
楽しんでいる姿を見せること。
子どもが納得するまで待つこと。
子どもの気持ちを受け止めること。
子どもの「泣き」は大人の方もパニックになりがちです。
少しでも落ち着いた対応ができるよう、是非参考にしてください!