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今回は、派遣、あるいはヘルプ、あるいはフリーで保育業務に携わる際の心構えについてお話していきたいと思います。
私は今まで、クラスの主として、派遣として、ヘルプとして、フリーとして働いたことのある現役保育士です。
同じ保育士と言えども、必要な心構えはそれぞれ異なるような気がします。
主担任の感覚で派遣として働いても、派遣の感覚として主担任をやってもなかなかうまくいきません。
きちんと整理して業務にのぞんだ方がいいな。
そう感じました。
今現在派遣保育士をしていて、精神的に苦しんでいる。
これから派遣保育士としての就業を考えている。
という方は是非最後までご覧ください。
個人的な意見ではありますが、実体験にもとづいたポイントを紹介していきますので参考になるかと思います。
また、
今回の「派遣」は派遣されて固定した場所で働く常勤。実質的には主のような役割。
ではなく・・・、
単発等で働く形式の(園内でいうフリーのような)場合での話になります。
バランサーであると自覚する
バランサー=現場でバランスを取る役目
ということを自覚しながら働くことが最も大切です。
うまくピースとしてはまる、という感覚です。
園、クラスでの活動はまずは主担任がいろいろ思い描きます。
子どもと遊ぶ、見守る、雑務をする、準備をする・・・、様々な必要業務がある中で、ピタッとはまる場所にあなたを配置したがるでしょう。
与えられた場所で全力を尽くそう!
その精神が1番ありがたがられます。
その時々によって現場毎で必要な役割は変わってきます。
主担任の性格や今抱えている業務によっても変わりますし、あなた自身の性格によっても適材適所は異なります。
自身の保育技術を力一杯発揮するのは構いませんが、保育観を出し過ぎると互いにやりにくくなります。
クラス活動のバランスを取る。
という自覚、意識を持って取り組むのが得策です。
コミュニケーションは子どもを褒めるが最適
人付き合いというのは中々難しいものです。
毎日顔を合わせていれば、それなりに性格や好みなど分かるでしょうが、レギュラー参戦していない派遣、ヘルプ、フリー保育士であればそれも分かりません。
その場合のコミュニケーション手段としておすすめするのが、
子どもを褒める
ということです。
子ども相手に、「上手だね」、「素敵だね」という事も大事ですが、ここではそうではなくて・・・。
主担任の先生などに
「〇〇ちゃんのこういうところかわいいですよね」
「△△くん、こういのできてすごいですよね」
等・・
子どもの良い部分を共有する、のです。
主担任であれば子どものかわいい部分、素敵な面をたくさん知っています。
そしてその部分が大好きでしょう。
それに共感する。
すると、相手もあなたに対して親近感と信頼感を覚えます。
また、主担任さんは正直なところ・・
この先生子ども好きかな?
この子たちのことかわいいと思ってくれてるかな?
といった不安も少しは持っています。
その不安を解消することもできるのです。
余談&注意
褒める行為は子どもの事だけでなく、先生自身のこと、先生の作った製作物など・・を褒めるのも効果があるかもしれません。
私自身も褒められて悪い気はしません。
時と場合によっては、子どもの事を褒めるよりも直接的で効果的でしょう。
ただし・・・
あくまで個人的な意見ですが・・・
個人の事を褒め過ぎると悪いこともあります。
1:変なかんぐりをされる
自身のことを褒められると悪い気はしませんが、褒められ過ぎると変なかんぐりをしてしまいます。
なんか裏があるんじゃないか・・・。
そこまで私は凄くもないってば・・。
といった具合に。
逆に距離を置かれてしまうことになりかねません。
2:派閥
また、残念ながら「派閥」と言われる園内の先生グループがなんとなく存在している園もあります。
個人の先生を過剰に褒めると、他の派閥の先生から距離を置かれてしまう可能性があります。
余談&注意部分は、おおいなる個人的感想ですが、やはりベストは子どもを褒めるといった事のように思います。
我を出し過ぎるな
派遣と言えども、悪いことや間違っている事。そして、こうすればもっと良くなる、ということを言ってはいけないわけではありません。
当然「不適切」に当たる部分はきちんと声に出すべきでしょう。
しかし!
「保育観」の部分での違い、単純な「やり方」「やりやすさ」の部分で我を出すのは控えた方が良いでしょう。
主担任はそうやって我を出されることを1番嫌がります。
中には派遣さんでも、元園長だったり経験豊富、知識豊富な保育士さんはいるでしょう。
アドバイスや意見を求められたならば、はっきりと言っていいでしょう。
ですが、我を出し過ぎると、ものすごくやりずらさを感じさせてしまいます。
子どもとの距離をつめすぎない
ざっくり言うと、保育士は子どものお世話をするのが仕事です。
子どもと接してなんぼです。
しかし!
子どもにあれやってあげよう、これやってあげよう。と意気込みすぎるのは良くありません。
理由は2つ。
1:子どもの精神状態維持のため
お初の先生に人1倍甘えてくる子もいれば、大きく人見知りする子もいます。
人1倍甘えてくる子、いつも以上にテンションが上がる様子は、とても愛らしい光景に映りますが、主担任さんは必ずしもそれを良しとしない場合があります。
甘えすぎたり、テンションが上がりすぎるとまわりが見えなくなるからです。
その子自身、またまわりの子が落ちつかなくなると、保育の「危うさ」(=事故やトラブルが起こりそうな予感)を感じるようになります。
子どもたちと楽しむ気持ちは大切ですが、「過剰」は現場は嫌がります。
甘えさせすぎ、テンション爆上がりにはならないように注意しましょう。
また、人見知りの子に関しては、じっとこちらを観察し、大丈夫だと判断してもらえれば自然と距離もつまるので最初は遠くから手を振るくらいで大丈夫でしょう。
2:自立を教えたい
園によっては、時間がかかっても自力でやる、自立させる、ということに重きを置いている場合があります。
お世話をしたい!
といった考えで仕事にのぞむ。
子どもが靴、靴下はけずに苦労している。
「はいはい、お手伝いしますよ~」
が実は嫌がられることになります。
子どもとの距離感は園やクラスによって様々ですので、実際にやってみないと分からないかもしれません。
ですが、経験談からの感覚としては・・・
「つめすぎると良くないぞ」
くらいの心構えでのぞむほうが、後々調整しやすいと思います。
言いたいことを言ってもいいが・・
こちらは、先の項でもお話していますが、
保育士として業務を行っている以上、間違ったことをしていればそれを指摘しても良いと思います。
子どもの利益を大幅に侵害するのは防がなければなりません。
しかし、それが「保育観」の部分であれば派遣としては我慢も必要でしょう。
船頭多くして船山に上る
指図する人が多過ぎるとかえって統率がとれず意に反した方向に物事が進んで行くことの意味のことわざです。
主担任がきちんといるのであれば、それに対して派遣さんが別の道を唱えると現場では混乱が生じます。
結果的にそれが子どもの利益を侵害することになりかねません。
意見やアドバイスを求められたら、考えやアイデアを口にするのは良いですが、そうじゃなければ極力控える方が賢明でしょう。
まとめ
本日は、派遣等で働く保育士さんに向けた心構えの話をしました。
個人的な考えではありますが、実体験をもとにまとめてみました。
主で働く場合、派遣で働く場合、同じ「保育士」なれども、必要な心構えは全く異なるような気がします。
必要なスキルは別の引き出しに入っているような気がします。
最終的な目的は「子どもの最善の利益」です。
主担任保育士もサポートする派遣等の保育士も、どちらも欠かすことが出来ない存在です。
本日の記事内容、少しでも参考にしていただけると幸いです。
「今」やるべきこと、「ここ」でやるべきことをしっかり整理して業務にのぞむ方が、園も自身も子どもたちも幸せになれると思います。