※このサイトはアフィリエイト広告を利用しています
今回は、夜、子どもが寝なくて悩み、悲鳴をあげている親御さんに向けて、その解消法をお教えいたします。
基本的に、大人も子どもも眠くなれば寝るし、眠くなければ寝ません。
大人になれば、”明日朝早いから寝なきゃいけない”、と社会的都合で眠くなくても寝る努力はできます。
しかし子どもはそういった社会的都合が通用しません。
眠くないときは寝たくないし、興奮してるときは寝ません。全力で拒否するでしょう。
子どもからすると、「なんで寝たくないのに寝なきゃいけないんだ」、かもしれません。
なので、
子どもが夜寝るためには眠くなるような状況をつくる必要があります。
今回のテーマは、”子どもが夜寝ない その解消法”、になりますが、言い換えると、
子どもが夜眠くなるための方法
となります。
眠くなれば寝る。
まずは考え方をシンプルにして進めていきましょう。
- 日中の活動を見直す
- 寝かしつけのテクニック
眠くなる方法、大きく2つのアプローチがあります。
1つは日中の活動を見直すこと。
もう1つは寝かしつけのテクニックになります。
重要度は7:3の割合かな、と思います。
「日中の活動を見直す」、からお話ししていき、次に「寝かしつけのテクニック」をお話していきましょう。
【結論】 ルーティン(習慣)化する
さて、まずは日中の活動の見直しについて、です。
ここでいう日中の活動の、「日中」というのは朝から夜までのこと。
つまり、寝る時間以外のすべての時間と考えてください。
まず結論として、ルーティン化する。これが大切です。
ルーティン化というのは、決まったことをこなしていく、ということ。
つまり習慣化させる、ということです。
”毎日すべて決まった行動をする”、というのは難しいかもしれませんが、ある程度は決まった行動、活動をしていくことが重要となります。
日中の活動を見直し、決まった形で習慣化していくことこそ第一歩となります。
理由
現状子どもが寝ない原因として、子どもの体内時計が狂っているから、ということが考えられます。
冒頭でもお話ししましたが、眠かったら寝るし、眠くなかったら寝ません。
子どもの心と身体は素直なので、例え夜であっても体内で寝る時間になっていなければ寝ようとはしないわけです。
ですので、その体内時計を1度リセットする必要があり、そのためには寝るための正しいルーティン化が必要となるのです。
ルーティン化、すなわち習慣化、すなわち生活のリズムを整えること、になります。
いつどうするか、どこをどうするか、を具体的なかたちにするのが、ルーティン化です。
ルーティン化するためのポイント
朝
まずは朝から考えていきましょう。
朝は基本的に毎日同じ時間に起きるようにしましょう。それも朝7時までには起きるのが理想的です。
朝起きる時間が遅くなればそれだけ活動の時間も減り、結果的に夜寝るのも遅くなってしまいます。
体内時計をリセットするために、まずは朝7時を心がけましょう。
朝起こすときのポイント
朝起こすときにルーティン化してほしいことがあります。
1つ目は明るくすることです。
カーテンを開けてお日様の光を入れることが理想的ですが、家の構造上難しい場合は必ず電気をつけて明るくするようにしましょう。
夜は暗い、朝は明るい。
この感覚を脳にうえつけることで夜は寝る、朝は起きる、といったリズムが形成されていくのです。
2つ目は起きた後の活動のルーティン化です。
朝起きる、顔を洗う、オムツを変える、トイレに行く、着替えるなどです。
朝のルーティン化は大人になると当たり前のようにやってることだと思います。
習慣化させることで、朝は寝る時間ではないんだ、ということを脳にうえつけるのが大切です。
起こしかたのコツ
声掛けをする
声掛けは、基本挨拶「おはよう」や、「お顔拭こうね」、「お着換えしようね」、「トイレに行こうね」などです。”気持ちよく朝を迎えられた”、と思えるような声掛けをしましょう。
一気に起こさない
一気に立ち上がらせようとするとぐずりやすくなります。少しずつ声掛けをして、光を入れながら起こしていきましょう。
昼
保育園や幼稚園に通っていればそのリズムでかまいませんが、そうでなければお昼は基本的に身体を動かすように努めましょう。お外で過ごすのが理想的です。
理由はお日様の光はメラトニンというホルモンの分泌を高めるからです。
これは夜に強い眠気を引き起こし、質の良い睡眠を促します。
また身体をリズムよく動かすことで、セロトニンという神経伝達物質が働き、夜、心が落ち着きやすくなります。
お昼の過ごし方は季節や天候にも左右されるので、なかなか決まった行動はとりにくいですが、できる限り身体を動かすこと、をこころがけましょう。
お昼寝について
お昼寝は、月齢によって時間は様々ですが、寝たいだけ寝る、というのはおすすめできません。
理由はお分かりの通り、夜寝なくなるからです。
目安として、
- 1歳未満であれば2時間~2時間半
- 1歳以上であれば2時間
くらいを上限とすると良いでしょう。
また、お昼寝を始める時間もおおよそ決めて、夕方5時以降は寝ないで過ごせるようにしましょう。
夜
夜の過ごし方でルーティン化してほしいのは、寝る時間、寝る前の時間の過ごし方です。
寝る時間は理想は8時までに、遅くとも9時までにしましょう。
そこから逆算して食事、お風呂を計画していきましょう。
そして、寝るための準備の時間を30分くらいつくってみるのをおすすめします。いきなり、さあ寝ましょう、ではなく、少しずつ寝る時間にしていくのです。
理由は、準備の時間をルーティン化することで寝る脳ができあがっていくからです。
では、実際に何をするのか?
それはスキンシップです。言い換えるなら寝るためのムード作り、といったところでしょうか。
スキンシップをとることで子どもの心が落ち着きます。
具体例としては、
- 一緒に絵本を読む
- 今日あったことのお話をする
- お布団でできる簡単な体操をする(興奮しないもの)
- マッサージをする
- 癒しのBGMをかける
などです。
子どもの好みや落ち着くものを見つけて実践してみてください。
寝る準備のポイント
- 明かりは少しずつ暗くしていく
- 話し方も静かにゆっくりにしていく
- 場合によっては大人も一緒にねる
このような雰囲気をつくるのがおすすめです。
これらの共通点はずばり落ち着き。
夜は落ち着いた雰囲気を演出することで子どもの睡眠のリズムを確立しましょう。
以上が夜眠くなるための日中の時間の過ごし方、になります。
あたりまえのように過ごしていてもどこか見落としがあったりしませんか?
子どもの体内時計を正常に戻すため、是非とも生活リズムを整え、ルーティン化することをおすすめします。
ここで1つ余談
保育園で仕事をしていると親御さんからよくこういった質問を受けます。
「どうして保育園だとスムーズにお昼寝するのに、家では寝ないのでしょうか?」
もちろん個人個人状況は違うので明確な答えがあるわけではないですが、1つの答えとして、保育園では「寝る」といったことが、子どもの脳内にインプットされているからだと思います。
保育園でも全員がスムーズに寝るわけではありません。
「遊んでていいよ」、と言われればお昼寝せずに遊んでいたい、といった様子の子もいます。
でも大体の子がいざ布団に入ると少しずつ眠気に誘われ寝ます。
保育園では、みんな寝てる。ほぼ決まった時間にお昼寝している。というお昼寝のルーティンがそうさせているのだと思います。
寝かしつけのテクニック
ここからは寝かしつけのテクニックについてです。
保育園で長年実践してきていることになりますので参考にしていただければ。
優しくさする、軽くトントンする
子どもを優しくマッサージするイメージです。
子どもにとって触れてもらえることは安心感につながります。
触れる場所は背中、おなか、おでこ、あし、などがいいでしょう。子どもによって眠くなるツボが違うので探してみましょう。
添い寝する
自分だけが寝る、ということを少々不安に思う子もいます。その際は一緒に横になってあげましょう。それだけで子どもは安心感が増して落ち着くことがあります。
落ち着くBGMをかける
オルゴールが定番ですね。
寝るリズムが確立されれば無しでも寝れるようになりますが、「この曲が流れてきたら寝るんだ」、といった脳への合図にもなります。
ゆっくり語りかける
子どもが好きなもの、楽しめること、をゆっくりお話ししてみてください。
ポイントは、ゆっくり、です。興奮しない加減が大事です。
「今日かっこいい車見たね」
「お散歩の時みたワンちゃんかわいかったね」
など・・・。
最後に、「また明日も見れるといいね」と、眠りをうながすフレーズを入れるとより良いでしょう。
まとめ
子どもが夜寝ない、というのは、きつい、苦しいものですよね。
まずは寝るメカニズム、眠ければ寝るし、眠くなければ寝ないんだ、というシンプルなところから考えてみてください。
そこから寝ない原因、子どもの体内時計の狂いをなおしましょう。
生活リズムを整える、ルーティン化する、寝かしつけのテクニックをちょこっと身につける。
現役保育士として、これらを解消法としておすすめします!