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さあ、まもなく10月。
さすがにそろそろ秋本格化、といったところでしょうか。
さて、今回は秋にぴったりの「運動会」をテーマしたいと思います。
保育と関係がないわけではないですが、雑記の部類に入るお話です。
運動会における順位付けの是非
すいません。
運動会がテーマではありますが、ちょっと重ためです。
内容も一部「閲覧注意」です。
注意しながらお読みいただき、個人的意見・見解だという事をご承知おきください。
運動会、今と昔ではちょっとずつ異なる。変わってきているようです。
現在私の勤めている園は小規模ということもあり「運動会」は実施していません。
運動会の今と昔の大きな違いとして昨今話題に上がるのが「順位付け」「勝敗決め」ではないでしょうか。
昔はしっかり順位をつけ、きちんと勝敗も決めていましたが、今は必ずしもそうではないようです。
これに関しては賛否があり、これに関する私の考えが今回のテーマになります。
結論から言います。
私は運動会の順位付けは、
否定派です。
感覚としては7:3くらいで「否」。
子どもの頃からつい数年前までは運動会の順位付けは賛成派でした。
10:0で。
しかし!
1年くらい前に160度くらい考えが変わりました。
きっかけは、とあるニュースを耳(目)にしたからです。
そのニュースは、今回のテーマとかけ離れた悲しく重たい話です。
とある学生が自殺したことを受けて、両親がその原因を学校側がつくったとして訴えたというニュースです。
その学生は試験中にカンニングをしてしまいました。
そしてカンニングが見つかってしまいました。
試験後にその学生は教員から「もうお前は終わりだ」と言われてしまいます。
そしてその学生は自ら命を絶つことになってしまいました。
いたたまれない悲しいニュースです。
裁判結果も大事ですが、私が気になったのはそこではありません。
気になったのは以下の2つ。
- カンニングをしてしまう
- カンニングが見つかったらもう終わりだと思ってしまう
もちろん、事実がこの報道の通りであれば「もうお前は終わりだ」と言った教員には憤りを感じます。裁判上で自殺との因果関係が認められようがいまいが。
ただ、それとは別に、
カンニングをしてしまう
カンニングが見つかったらもう終わりだと思ってしまう
という点がやるせないのです。
結果至上主義
これの悪い部分が凝縮しているような気がします。
たしかに、結果によって大きな優劣が出る。これは社会の常であり、大人になる前から経験する社会の厳しい部分です。
残念ながら避けて通ることはできないでしょう。
だからこそ、厳しいものを経験して強くなっていく必要もあるのかもしれません。
ですが、このようなニュースを耳にして大きく考えさせられるのは、
結果が全てではない。
結果を出すための過程が大事なんだ。
結果が出なかった時に立ち上がる力の方が大事なんだ。
ということ。
なぜならば、敗戦の結果が「命を絶つ」はさすがに惨いからです。
テスト、というのは運の要素もありますが、一応は現時点での実力比べです。
実力がないけど結果を出すためにカンニングをしてしまう。
そしてその結果を出す作業に大失敗してしまい、絶望し命を絶つという選択をしてしまう。
これはあまりに悲しいことです。
と、
運動会とは直線関係はないのですが、このニュースから何故か運動会の順位付けの是非まで考えが飛ぶことになりました。
結果至上主義は競争意欲をあおり、大いなる利を生むというのは事実としてあります。
しかし、幼児期の教育では害の部分を摘んでいくとも必要なのではないでしょうか。
点数がつくもの。
順位がつくもの。
勝敗がつくもの。
こういったものを排除することは難しいし、する必要はないでしょう。
ですが!
結果を出すことよりも大切なものがある、という意識を子どもたちが持てるようなアプローチが必要だと考えます。
その結果が運動会の順位付け、勝敗決めの否定につながるのです。
徒競走、玉入れ、リレー・・・。一応の勝敗はつけてもいいでしょう。
でも、それはあっさりでいいと思います。
それよりも、
「楽しかったね」
「次はもっと練習すればもっと楽しくなるね」
「練習頑張ったから、これだけ楽しめたんだね」
過程を大切にする。
運動会そのものを楽しむ。
次はもっとこうすれば楽しい。とポジティブに終われるようにする。
こういったアプローチが大切なのではないでしょうか。
もちろん順位付けをしても、こういったアプローチを忘れずにできている園・学校は称賛に値します。
ですが、
順位付け、というのはどうしても視野が狭くなってしまうような気がします。
その理由は、
大人の我々は「結果」というものを非常に重たく受け止め、歩んできたからで、それを無意識のうちに子どもたちにも強いてしまう、と思うからです。
年を重ね、社会に出ると嫌でも「結果」というのはついてまわります。
毎回毎回結果が出せるとは限りません。
なので、幼児期のうちから結果を出すことよりも過程を楽しむことを意識できる子どもに育ってほしいのです。
そのための1つの考え方として、
運動会での順位付け否定、となるのです。
今回は、
今の季節にぴったりのテーマでしたが、ちょっと重ための話となりました。
1年程前にふと耳にしたニュース。
悲しく、心を痛め、一部憤りも感じましたが、それと同時に考えさせられました。
運動会の順位付けの是非。
このニュースのとらえ方。
人それぞれかと思います。
私は、
人生は結果が全てではない。
過程を楽しむ力が大切。
これを念頭にこれからも保育業に邁進したいと思います。