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子ども達も、そして保育士である自身も保育園で最も楽しい時間の1つである、給食(昼食)。
笑顔溢れる至福の時間ですが、とても悲しい出来事・ニュースを耳にすることが多くなってきました。
誤嚥
子どもが物をのどに詰まらせて、最悪命を落としてしまう、悲しい悲しい出来事です。
そこで今回は、昼食事故を起こさない方法・必要なこと、を現役保育士が考察、お話ししたいと思います。
誤嚥をはじめとした昼食中の事故、その背景には良くないやり方や、避ける方法。
あるように思います。
昼食事故を無くすには
子を知る
まずは、子どものことをしっかり知る。ということが大切です。
子どもの何を知るのか?
咀嚼力。
好き嫌い。
性格・・・など。
です。
同じ月齢でも咀嚼力は異なります。
その子がどれくらいの咀嚼能力があるかによって、提供する食事の理想的な形状は変わってきます。
また、好き嫌いもある程度把握することで介助の仕方は変わってきます。
というのも、
好きなものは次から次へと口に放り込もうとするし、逆に苦手な物はすぐに口から出そうとしたり、そもそも手を付けなかったり・・。
食事への集中力やスピードが変わってくるからです。
また、食事のスピードはその子の性格も影響します。
せっかちな子。
ゆったりな子。
同じ月齢で、同じ量のメニューでも10分、20分、かかる時間が変わってくることはザラです。
その子の個性を知っている知らないとでは、食事介助の安全性も変わってくるでしょう。
急かさない
過去に起こった昼食事故を振り返ってみると「急いで食べた結果」というものが原因として出てきます。
次の活動や、職員の手の関係でスピーディーに事を進めたい先生。
いるようです。
ダラダラ食べるのは良くないですが、急かすのもよくありません。
また、楽しい雰囲気を作るのは大事ですが、過度な盛り上がりは避けるべきです。
口の中にたくさん物が入った状態でおしゃべりをしたり、身体を動かしたくなるようなハイテンション状態は黄信号です。
急かさずに、楽しい中でも、落ち着いた雰囲気で、を意識しましょう。
無理強いしない
昭和~平成を生きてきた先生であれば、
好き嫌いしちゃいけません!
残してはいけません!
これが常識だったりします。
もちろん、好き嫌いを減らしていく問いかけ・対応は必要です。
しかし!
中々食べてくれない・・という状況が続くと、いつしか感情的になってしまい「無理強い」が起こります。
無理強いは、食事に対する興味を削ぐだけでなく、昼食事故にもつながりかねません。
苦手な物を、あまり噛まずに飲み込もうとし、咀嚼しない子も出てきます。
また、「完食」を目指し過ぎると、どうしても時間がかかり、食事に対する集中力も落ちてしまいます。
遊び出したら終わりにする、で構わないでしょう。
先生が食事に集中する
これは、先生の昼食介助に対する集中力の問題です。
お昼に・・
会議!
製作!
面談!
書類!・・・。
こんなバタバタした毎日であれば、頭が一杯になってしまいます。
お昼ご飯をスムーズに終わらせないと、会議が・・・。
給食を早く終わらせないと書類が・・・。
結果・・昼食介助への集中力が削がれていきます。
そして、悲しい事故が・・・。
後の仕事への意識は一旦捨てる!!
これが昼食介助の際の心構えとして必要でしょう。
また、上司(管理職)は、主担任を始めとした担当職員が本当に昼食介助に集中できる状態か。別のことで頭が一杯のスケジューリングになっていないかをチェックする必要もあるでしょう。
大人の都合でお昼に毎度毎度長時間会議・・・これのシワが子どもたちに寄ってはいけません。
まとめ
昼食の時間、赤ちゃんじゃなければ介助なしで1人で食べることもでき、仮にほっといたとしても事故は起こらず、平穏に過ぎていきます。
だからこそ、油断や慢心が生まれてしまいます。
昼食事故が多発する昨今。
最低限の監視体制は必要でしょう。
また、それと同時に昼食事故を起こさない、昼食事故が起こらない体制・対応というのも介助する職員だけではなく保育所全体で作る必要があります。
その子を知って、
落ち着いた雰囲気で、
無理強いせず、
が、まず基本。
そして、
職員が目の前の仕事に集中する!集中できる!!
そんな環境づくりが昼食事故を起こさないために保育園には求められます。
昼食は本来、笑顔溢れる、楽しい時間です。
笑顔が溢れ、楽しく、幸せな、
そして、
安全な環境。
みんなで作っていきましょう!