【現役保育士による】保育士が子どもとの信頼関係を築く為のポイント

保育士

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保育士として、子ども相手にえこひいきをすることはありませんし、許されません。

ですが、子どもが保育士に対して優先順位のようなものをつけることはよくあります。

A先生だと笑う、B先生だと笑わない

C先生だと言う事聞く、D先生だという事聞かん

など・・・。

子どもゆえ、子どもの素直な部分の現れでもあります。

そしてこれらの違いは、子どもと保育者との信頼関係によるものだと思われます。

子どもとの信頼関係を築き、深くなれば、よりたくさんの笑顔が見られるし、お話も聞いてくれるようになります。

そこで今回は、

子どもとの信頼関係の築き方、ポイントをお話していこうと思います。

簡単なことではありますが、意識して取り組むと子どもとの距離をぐんぐん縮めることができるようになりますので、よろしければ最後までご覧いただき参考にしていただければな、と思います。

 

信頼関係を築く為のポイント

ポイントは大きく2つ

一緒にいる時間を増やすこと

喜怒哀楽の場面に出くわすこと

です。

 

一緒にいる時間を増やす

保育園は生活の場です。

しかし、子どもにとっては家庭よりも緊張をともなう場なのは事実でしょう。

信頼関係を築くには相手を知ることが大切です。

いや、相手を知る・・・というより、相手を感じる、と言った方がいいかもしれません。

子どもにとって保育園にいる人が本当に「敵じゃない」かは分かりません。

人生経験が少ないからです。

ゆえに緊張や恐怖を感じることもあるでしょう。

声、動き、表情などから「敵じゃないんだ」ということを感じ取り、理解するようになります。

なので、

一緒にいる

近くにいて子ども自身に観察させる

といったことが大切になります。

 

一緒にいてより深く関わればより一層の信頼関係を築けるでしょうが、

まずは近くで、近すぎる距離を嫌がられるなら少し離れたところでもいいのでじっくり観察させて、それなりの距離で一緒にいる時間を作ることが信頼関係の第一歩となるでしょう。

 

喜怒哀楽の場面に出くわす

信頼関係。心の底から「〇〇先生!!」と頼ってもらうためには、感情部分に大きな揺さぶり、刺激を感じられる存在になるといいでしょう。

感情部分、つまり子どもの喜怒哀楽の場面に出くわす、共有することが大切です。

 

喜:褒める・欲求を満たす

子どもが喜びを感じられる場面。

1番分かりやすいのは何かを褒める、子どもにとって褒めてもらえる体験。

これを共有するといいでしょう。

適切な褒め方については、こちらの記事を参考にしてください。

 

また、

子どもの遊びたい!何か食べたい!

といった欲求を満たしてあげることも大切です。

子どもがやりたいことを伸び伸びできる環境をつくり、

「楽しいね」

「嬉しいね」

と言葉がけをするだけでも効果十分。

 

また、

食事の介助や見守り。

一緒に食事をする。

というのも大切な欲求解消の場面。つまりは「喜」の場面なるのでおすすめです。

 

怒:子どもが怒っている場面でしっかり話を聞く

保育園で生活するわけですから、子どもも大きな怒りやストレスを感じ、それを爆発させる場面があってもおかしくありません。

そんな「怒」の場面に出くわし、その気持ちをしっかり受け止めてあげることも大切です。

受け止める。

ただただ子どもの話をしっかり聞く。

そして、

「そうか△△だったんだね」

「そうなんだ。☆☆ちゃんはそう思ってたんだね」

と言葉を返す。で構いません。

内容によっては、子どものわがままだったりすることもあるので、必ずしも解決方法を提示できるとは限りません。

しかし!

気持ちを受け止める。ことは大切です。

子どもの怒りを理解してあげることで、あなたへの信頼度は高まるでしょう。

 

哀:ママから離れるなど悲しみを受け止める

場面としては「怒」と似ています。

子どもの不満やストレスが怒りとなって現れることもあれば、哀しみとなって爆発することもあります。

なので、対応は「怒」とほぼ同じです。

気持ちを受け止め、「〇〇だったんだね」と言葉をかけることが大切です。

また、

保育園では、母親などから離れる(受け入れ)場面が「怒」よりも「哀」が強く感じられる最たる場面ではないでしょうか。

その場面に立ち会うことで、

「この先生と一緒にいればママの所へ返してくれる」

「ママはこの先生に僕を託したんだ」

と子どもが思うようになります。

現実問題、

シフトの関係で毎日自分が受け入れ場面に立ち会えるかどうかは決められないかもしれませんが、受け入れや降園の際の立ち合いも信頼関係を築くためのポイントにはなるでしょう。

 

楽:一緒に楽しむ

こちらは「喜」と少し似ています。

とにかく子どもが全力で楽しんでいる場面に出くわす、いや一緒に楽しむ。といった行為が大切です。

遊んでいる瞬間は友達のような感覚で楽しむのです。

一緒にいられて過ごせて「楽しい」と感じられる。

これは、子どもにとって何よりも幸せを感じられます。

そのためには、

子どもをしっかり観察し。

何が好きかを知り。

遊びのアイデアをたくさん持って。

子どもたちと接すると良いでしょう。

 

まとめ

今回お話しした、子どもとの信頼関係を築く方法。

子どもと過ごす時間を増やす

子どもとの喜怒哀楽の場面を増やす

内容自体は当たり前の事かもしれません。

ですが、意識して取り組んでみください。

 

あ!この子俺の事苦手かもな・・・。

 

そう感じた時は、意識して喜怒哀楽の場面を共有してみてください。可能な限り一緒にいる時間を増やしてみてください。

必ず変化が出てきます。

なぜならば、子どもの心を揺さぶる出来事に関わるからです。

保育園は子どもが仮面をかぶりながら過ごし続けるにのは長く、酷です。

なら、自分をさらけ出す、さらけ出せる仲間が必要です。

一緒にいる時間が長い、喜怒哀楽に付き合ってもらう、これらは自分をさらけ出しやすくなる行いです。

子どもとの信頼関係を深く築けるようになれば、それは保護者にも伝わります。

そして、それは必ずあなたへの信頼、園への信頼にもなります。

そうなれば、

今よりももっともっと仕事がやりやすくなり、楽しくなり、やりがいも感じられるようになるでしょう。

子どもとの信頼関係を深めることは保育現場において清い相乗効果を生むのです。

 

 

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