【保育士が伝える】こんなに深い!食事のお手伝いとその効能

ススメ

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本日はご飯に関する子どものお手伝いのススメになります。

子どもにとって料理やご飯の準備は、大人がするもの、という認識があるかもしれません。

だからこそ、そのお手伝いを自分がする、というのは刺激になり、成長や自信にもつながります。

これから大きく6つのお手伝いを紹介すると同時にそこからもたらされる効能を紹介していきます。

テーブルをふく

まずお手伝いの手始めとして理想的なのが「テーブルをふく」というお手伝い。

テーブルをふくことで養えるのは、真似る力器用さ切り替える力になります。

基本的にテーブルのふきかたは、子どもは大人のそれを見て分かってはいます。

ただ、初めてやってみるとこれが中々うまくできません。

ですので、もう1度お手本を見せてあげましょう。

どうやってふけばいいのか?

どこからどこまでふけばいいのか?・・・など、教えてあげましょう。

子どもにはそれを真似してもらいます。

「真似る」というのは立派な脳を育てる活動になるんです。

どうやったらママやパパのように上手にふけるか、上手に真似できるか、を考える経験をさせるのもいいでしょう。

また、子どもにとってテーブルをふくときの力の加減は案外難しいもの。

考えて工夫しながら進めることで、手先の感覚(器用さ)を養えます。

さらに、テーブルをふくというのは、これから食事が始まるんだぞ、という合図にもなります。

活動の切り替え、食欲増進、などにも効果があるでしょう。

「運ぶ」お手伝い

食事のお手伝いの中でも、幅広く段階分けが必要なのが「運ぶ」お手伝いです。

  • お片付けをするとき
  • お皿を出して並べるとき
  • 食事を持っていくとき

「運ぶ」という作業が必要になります。

これらは、身近なものを感じる先を読む力器用さ達成感と自信、を養うことができます。

お片付けをするとき

まず1番低い月齢から可能なのが、お片付けをするときでしょう。

これは決められた場所や人に物を持っていく、といった行為になります。

食器類がおもちゃなど他の物と比べて大きく異なる点は、乱暴に扱うと大きく不快な音をたててしまう、破損しやすい、といった点です。

子ども自身も、自分でやった行為から発生した音や破損であれば特別な感覚、経験になります。

そういった経験によって身近なものを知る、感じることができるようになります

きちんと食器や物の取り扱いを教え、理解させる絶好の機会にもなるでしょう。

お皿を出して並べるとき

これは取り分けるためのお皿を、テーブルに並べる、台所で用意する、といったお手伝いになります。

これらも取り扱いに注意しないといけない、という感覚のもと行う作業になるので、身近なものを感じることができるでしょう。

また、枚数が多いこともあるので、より慎重に、より正確に、が求められ、手先の器用さを養うことができます。

食事を持っていくとき

お盆の上に乗せて持っていく、料理の入ったお皿を持っていく、などです。

これは更に手先の器用さと集中力が求められます。

また、これらは基本的に失敗をしながら学習していきます。

こうやると失敗するんだ、を経験することで先を読む力が身に付きます。

ここではしっかり持たないといけない。

足元を注意しないといけない。

周りも見ないといけない。

全部やらないと失敗する。・・と分かるようになります。

つまりは失敗という未来を読む力がつくのです。

また、失敗を経験することで、できた時の達成感がより大きくなり、人の役に立てたという自信もつきます。

「注ぐ」お手伝い

コップに飲み物を注ぐ作業も立派なお手伝いです。

これは手先の器用さや、物の感覚を養うことができます。

そもそも飲み物を注ぐときの力の加減というのは、経験してみないと分かりません。

どのくらいの重さなのか。

どこをどう持てばいいのか。

どれだけ傾ければいいのか。

経験することで手先の器用さと同時に、飲み物を注いで飲む際の適当なあんばい、加減、という感覚が身につきます。

さらにレベルを上げることもできます。

いくつかのコップを用意して注ぐのです。

たとえば、パパ、ママ、私、でコップの大きさが違えばどうでしょうか?

いい意味で混乱しさらに考えることになるでしょう。

「大人と子どもでは飲む量が違うぞ」

「普段どれくらい飲んでたっけ?」

思い出す、考えるだけでも脳が鍛えられます

また、「少しだけ頂戴」「たくさん注いで」、などリクエストを交えながらやってみるのもいいでしょう。

手元を見ないといけない。

コップも見ないといけない。

注ぎすぎてもいけない。

ちょっとでもいけない。

子どもにとって考えることがたくさんあります。たくさんあるからこそ脳を刺激するのです。

「切り分ける」お手伝い

幼児さんになれば、ペーパーナイフを使って簡単な切り分け作業を手伝ってもらうのも良いでしょう。おままごとではよくやりますね。

食べ物はケーキ、ようかん、カステラ、などが理想的です。

ここでは手先の器用さはもちろんのこと、数の概念や大きさの概念を学習することができます。

いくつになればいいのか。

何人で分けるのか。

それらを考えて切り分ける必要があります。

大きさにばらつきがあったり、数が合わなかったり、など失敗を経験することで、数や大きさを考える力を養えます。

「取り分ける」お手伝い

料理の中には、大きなお皿の上におかずをたくさん乗せて、自分たちの小皿に取り分ける、といったことが必要なメニューもあるでしょう。

その際に取り分けを手伝ってもらうの素敵なお手伝いです。

ここでは集中力手先の器用さ観察力感覚、が身につきます。

お箸やトングは簡単に扱えないでしょう。

試行錯誤することで、集中力器用さが養えます。

また、ここでも飲み物と一緒で分量も考える必要があります。

多すぎても少なすぎてもダメ。

かたよりがあってもダメ。

どれくらいがいいのかを考えることで、観察力や適当なあんばいといった感覚が身に付きます。

簡単なクッキング

最後に、簡単なクッキングを一緒にやるのもおすすめ。

個人的には子どもが好きなもの、おかしづくりがベストチョイスだと思います。

クッキングで学べるのは、順序、と大きな達成感です。

まず、手を洗って、エプロンをつけて、・・というところから始まります。

次に、材料を出して、切って、まぜて、・・少しずつ完成に近づいていきます。

かたちやにおいの移り変わりを経験するのは子どもには刺激的です。

普通に生活をしていると完成したものしか見てこなかったのが、完成するまでにこれだけのことをするのか、という大きな驚きを経験できるでしょう。

これをしたら次はこれをする、こうすればもっとおいしくなる、言葉がけをしながらお手伝いをしてもらいましょう。

料理をはじめ、物事には順序や優先順位、順番が大事なんだな、ということも理解できるようになります。

また自分で作った、という大きな達成感が生まれ食育にもつながるでしょう。

お手伝いのときの注意点

大きく3つあります

子ども自身が積極的にできるようにアプローチすること

子どもに「やりなさい!」と言ってやらせるお手伝いは好ましくありません。

次第にやりたがらなくなるでしょう。

子ども自身が楽しく取り組める、積極的に取り組める、ということが大事です。

そのためには、たくさんほめる、感謝の気持ちを口にする、これが大切です。

面倒ごとが増えても構わないという心

お手伝いは「助け」となる行為ですが、手伝い始めは必ずしも「助け」にはなりません。

今この場では余計な仕事が増えてしまっても構わない、という寛大な心をもって取り組んであげてください。

失敗すれば、それだけ大人の仕事は増えます・・・。ですが、失敗することでよりたくさんのことを学べるのです。

失敗した際にはどうか感情的にならずに、子どもが前を向ける言葉をかけてあげてください。

ある程度月齢には留意する

失敗を経験することは大切ですが、小さいうちに難易度の高いことを要求されてもさすがにできません。

それが繰り返されると子どもはやる気をなくしてしまうかもしれません

また、お手伝いによっては危険をともなうこともあります。

例えば食器類。個人的には、割れてしまうものでいいと思います。

割れる、という経験を積むことで、より物の扱い方を理解できるようになるからです。

しかし、月齢の小さいうちは危険がともなうことになります。

月齢が大きくなるにつれ少しずつ難易度を上げていくといいでしょう。

月齢に留意した物のチョイス、お手伝いを選びましょう。

まとめ

子どもはお手伝いをすることでたくさんの刺激があり、より賢く成長します。

ご飯の準備の手が欲しい。お手伝いしてもらうと楽。という感覚だけではなく、そこから何を吸収できるか、どんな刺激があるか、が大事です。

是非、子どもにあった食事のお手伝いを見つけ、さらなる子育てのステップアップにつなげてください。











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