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今回は、おままごとの魅力とおままごとあるあるをお伝えします。
以前、こちらの記事でそれぞれの遊びの効能についてお話しました。
子どもの遊びは、子どもの好奇心にならって自然と進めるのが理想ではありますが、それでもおままごとは他の遊び以上にいろんな効能にあふれおすすめしたい遊びだと考えています。
今回はそんなおままごとの効能をより深堀しつつ、保育の現場で見られるおままごとあるあるもお伝えします。
子育てにおいて聞いて損はないお話。ひょっとしたら子育ての疑問、課題が解決するかもしれないお得なお話も含まれていますので、是非最後までご覧ください。
おままごとの効能
生活の縮図
「生活の縮図」と聞くと少し重苦しく感じるかもしれませんが、人が生きていくための活動、すなわち「生活」を遊びながら自然と学べてしまうのがまず考えられるおままごとの利点です。
「おままごと」は生活の模倣、真似っこです。
お料理をしたり、あいさつをしたり、お世話をしたり、それを子どもたちは周りの大人たちを真似て楽しむわけです。
その活動の中であいさつや生活習慣、ちょっとしたマナーを学習し、少し大きくなれば互いに注意しあったりもします。
私も子どもたちのおままごとに招待され、気を抜くと食事のマナーを注意され、支度にせかされたりすることもあります・・・。
単なる「遊び」ではありますが、子どもたちは本気で取り組んでいるので生活そのものを学習するにはもってこいの遊びです。
言葉の発達
おままごとは生活の縮図であるので、人と人とのやり取りがすごく多い遊びです。
食事、お世話、お散歩などをおままごと世界で楽しみ、その中であいさつや雑談をかわすことでより「言葉」が身近に感じられるようになります。
さらに、お皿の枚数を数えたり、食材の色を聞いてみたり、と言葉を通じて数字や色の学習まで発展させることもできます。
「言葉」、というのは生活の中で自然と覚えていくのが苦がなく理想的です。それにはおままごと遊びが最適なのです。
手先が器用に
おままごとのメインはやはり「食事」でしょうか。子どもたちが一生懸命食材を選んで、切って、まぜて、盛り付けます。
子どもたちの手に注目すると、小さな手で一生懸命バランスを取っているんだな。と感じます。
手先の発達は脳の発達にも通ずるもの。
おままごとによって培われる手先の器用さは間違いなく脳への好刺激となります。
おままごと道具は月齢に沿って用意してあげるといいでしょう。
大きい子であればより器用さが求められるもの。
小さい子であれば食べてしまわないようなもので、でも興味を持って握って楽しめるもの。
また、容器もいろいろ工夫してみると良いでしょう。
私はお椀や大きめのボールを推奨します。
奥の方までまぜることができるからです。
手でも道具でも、奥の方からまぜる時の力加減、バランス、というのはすごく繊細で微妙なもの。それを学習し、身につけることができればかなりの技術を習得したと言えるでしょう。
食育
繰り返しになりますが、おままごとのメインは「食事」。おままごとは食育にも最適です。
作ったものをおいしそうに食べる仕草に喜ぶ子ども。
一緒にお弁当を作ってピクニックごっこをし、お弁当を広げ目を輝かせる子ども。
「あれとこれをまぜてみようか」、「これとこれを盛り付けてみようか」、と楽しみながら悩む子ども。
これら全て子どもの「脳」へ「食」の刺激が訪れています。
子どもは「食べたい」と思わないと食べません。
そのための工夫を我々はいろいろ施さなければなりませんが、「食」が楽しいと思える最適な活動がおままごとなのです。
本気で子どもと取り組む(遊ぶ)ことで、「食」への興味も引き出すことができるのです。
おままごとあるある
続いて、保育園生活で訪れるおままごとあるあるを記していきます。
おままごとは乳児さんも幼児さんも月齢レベルで楽しめる遊びです。
ゆえに毎日のように触れ合い見かける光景です。
ついついクスっとなってしまうものを集めてみましたので、楽しみながらご覧ください。
先生ほっとかれがち
「先生おままごと一緒にやろうよー」と引っ張られておままごとコーナーにやってきた先生。
どこかに座らされて、ごはんを待つ。
最初はいろいろ出してくれたり声をかけたりしてくれるんですが、気づいたら勝手にお出かけしてたり、お友達同士で盛り上がったり、ひどい時には別の子と違う遊びを始めていたりします。
先生だけがポツン・・ということもままあります・・・。
パパは不人気!?
おままごとで人気のある役は「ママ」「お姉ちゃん」「赤ちゃん」の順のように感じます。
「パパ」は残念ながら不人気です。
どちらかというと、おままごとの輪は女の子中心なので、ある程度しかたないかもしれませんが、「男性」保育士としては少々残念なところ。
理由としてもう1つ挙げられるのは、お父さんの生活のリズムが子どもの生活のリズムと合わない場合が多い、という点。
お父さんもお家の為に一生懸命働いています。
でもお仕事の都合で、なかなか毎日の生活の中で子どもと接する時間が少ない・・。
子どもからすると、どうしても今一つお家でのお父さんの存在や役割が希薄になってしまうようです。
もちろん全員、全家庭に言える話ではありません。
しかし、だからこそ、たまにパパをやりたがる子を見かけるとちょっぴり感動しちゃいます。
1人で遊んでいる子がパパ役に
何人かで集まっておままごとをする際、パパ役が不在となると、近くで黙々と車などで遊んでいる子に白羽の矢が立ったりします。
その子は顔をポカン?、よく分からずにパパ役になっていたりします。
1人で黙々と遊ぶ男の子が「なんとなくパパ」に選ばれている光景を何度も見かけます。
おままごとなら好き嫌いない
食育に最適なおままごと。好き嫌いがすごーーく多い子でもおままごととなれば話は変わるようです。
苦手な食材をたくさんお皿の上に並べるし、食べる真似もたくさんします。口をつけることも多々あります・・・。
「それならば本当のごはんもたくさん食べてよー」
嬉しいような悲しいような悲鳴をあげている保育者も多いのではないでしょうか。
包丁で✕✕?
最近のおままごとの食材はマジックテープでカットできるようになっている物が多いです。
ゆえに包丁のおもちゃもよく使います。
切った時の感触がたまらなく良く、切るときのバランスもすごく大事になります。
ですが・・・この包丁、子どもたちにとっては凄く魅力的で万能な道具に見えるようです・・・。
包丁を使って食べたり、包丁をくわえたり・・・と、「おいおい・・」と思えるような遊び方に発展します。
もちろんおもちゃなので口を切ったりすることはないですが、楽しくて喜ばしい「食」の遊びでも苦笑いしてしまう一場面です。
意外な発見!?母(父)性本能
お人形や実際の人を赤ちゃんに見立ててお世話をするのもおままごとではよく見かける光景です。
保護者顔負けのお世話をしている姿は感動モノです。
いつもマイぺースで、”自分が自分が!”、の子が落ち着いて子どもをあやしている様子は、まさに意外な母(父)性本能を見せてくれるほっこり場面です。
まとめ
今回は子どもの成長には欠かせない「遊び」、その中でも特におすすめしたい「おままごと遊び」の効能と、楽しいおままごとあるあるを記してみました。
基本、遊びは子どもの興味のあるものをこころゆくまでに楽しむ。それでいいと思います。
しかし、おままごとには、たくさんの成長の糧となる要素が含まれています。
そして、ほっこりするような場面に遭遇することも多々あります。
ですので、可能な限り「おままごと」への好奇心をくすぐり、是非一緒に楽しんでもらいたいと思う遊びなのです。
お家でも、保育園でも、おままごとからたくさんの子どもの成長と笑顔を受け取っちゃいましょう!