【現役保育士による】子育てストレスを軽減する方法、考え方

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昨今は虐待や不適切保育など、子どもへの悲しい対応、残念な事件が多く報道されています。

ただただ心を痛める話なのですが、「原因」というものを考えないといけません。

多くの理由は虐待、不適切保育をする人の人間性の問題なのでしょうが、その心の奥底には子ども相手の、子育てのストレスというのがあるような気がしてなりません。

もちろん、子育てストレスを理由にそれらが正当化されるわけではありませんが、子育てストレスを軽減することによって悲しい事件も減っていくのではないでしょうか。

そうでなくても、子育てのストレスは親にとって生きていく上での大きな不安、負担でもあります。

本日は、そんな子育てストレスを軽減する方法、考え方を記していきたいと思います。

読み終えた後、

もっと気楽に子育てすればいいんだ!

もっと楽しく子どもを育てよう!!

そう思ってもらえる内容となっていますので、是非最後までご覧ください。

 

はじめに

結論!!

子育てストレスを軽減する方法。

楽しい環境を構築することだけ考える

これです。

極論かもしれませんが・・・案外極論でもないかもしれません。

これはどういうことなのか?

どうしてその結論にたどりつくのか?

これから順々に方法、考え方を述べていきます。そして、最終的にこの結論にたどりつくのです。

 

ストレスを感じる主な理由

続いて、子育てにおいてストレスを感じてしまう理由を考えていきましょう。

主な理由は3つあると考えます。

  1. 「理想」を持ちすぎてしまう(こだわりすぎてしまう)
  2. 1~10まで教え、導かなければいけない、と考えがち
  3. 子どもが人様に迷惑をかける

このどれか、もしくはどれもが、子育ての大きなストレスになっているのではないでしょうか?

確かに、どれも子育てにおいて必ず出会い、考えてしまうことではありますね。

それも本日は、1つ1つ解消していきたいと思います。

1:「理想」を持ちすぎてしまう(こだわりすぎてしまう)

突然ですが、「モンテッソーリ教育」、という言葉を聞いたことがありますか?

普通に生活をしていれば、まず聞くことのない言葉でしょうが、保育士を志した方であれば聞いたことがあるのではないでしょうか?

我々保育士は、保育士になるためにいろんな勉強をします。

「それ本当に必要なの?」、と思われることも勉強してきました。

そのうちの1つに、保育・教育の偉人(?)とも言えるべき人達の考え方(教え)があります。

保育士の勉強をしている最中は、「こんな歴史の授業みたいなお勉強本当に大切なのか?」と思ったものですが、実際に保育の現場を経験すると、「なるほどな」、と思えるものもいくつかあります。

その最たるものがモンテッソーリ教育です。

モンテッソーリ教育とは、医師そして教育家であったマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法のこと。

その主となるのが、

「子どもには生来、自立・発達していこうとする力(自己教育力)がある」といった考え方です。

つまり、子どもは自ら成長していこうとする生き物、と言えるのです。

 

子育てに限らず、理想を追い求めるのは大切なことです。

理想を思い描き、そこを目指し、達成できた時の感触は格別ですよね。

子育てでもそういった理想を追い求めるのは悪いことではありません。

しかし、理想がいつの日か「正解」になっていませんか?

正解になってしまうと、その理想以外を不正解と感じてしまうようになります。

でも、子どもは親の理想通りになるとは限らないのです。

なぜならば、自ら成長しようとする生き物だからです。実はセルフプロデュースできるからです。

その中で、理想とは違う育ち方をしていくことも大いにあります。

その都度親御さん自身も方向転換できる心構えが必要です。

その為には「正解」をあらかじめ決めておくのではなく、いろんな子育ての仕方がある、失敗してもそれが正解になることもある。くらいの考え方が大切です。

 

2:1~10まで教え、導かなければいけない、と考えがち

「子どもは未熟な生き物だから大人が教え、導かなければならない。」

それは半分は正解です。

子どもはまだ善悪の区別や危険安全の判断が未熟です。

取り返しのつかないことは大人が積極的に教え、導く必要があるでしょう。

しかし、全て教え、導かなければならないわけではありません。

私は過去にこちらで、子育てにおいて「教えないこと」の大切さを記してきました。

子どもは自ら考え行動し、失敗していく中で、考える力や生きる力を身につけていく、と考えるからです。

先のモンテッソーリ教育でも述べましたが、子どもは自ら成長していこうとする生き物です。

ですので、全て教え、導く必要などないのです。

 

3:子どもが人様に迷惑をかける

これは親御さんとしてもきつい話だと思います。

しかし、子どもはまだ善悪の区別がつきません。「経験」していないからです。

だから、良いこともすれば、悪いこともします。これは仕方のないことです。

子どもを育てる上では、それは覚悟しなければいけないですし、自分たちもそうやって大きくなったのです。

ですので、親としていろんな人に「謝る」ことを苦に感じないでください。みなさん経験している事です。

経験した分だけ子どもも成長する、と考えましょう。

また、子どもは人に迷惑をかけたからと言って人から嫌われるわけではありません。

悪いこともすれば、良いこともたくさんします。

人様に迷惑かけた分、愛される子にだってなれるんです。

 

保育士をしていて手のかかる子はいます。やんちゃ坊主、おてんば娘にもたくさん出会ってきました。

いたずらもすれば、いけないこともたくさんします。

でも、嫌いになんてなりません。

それはその分たくさんの良いことを返してくれるからです。

良いこと、というのは「行い」だけではなく、笑顔、元気、パワーといった人柄も含めてです。

子育てにおいては迷惑をかけた分愛される子に育てよう、の気持ちが大切です。

 

ストレス軽減のための考え方

ここからは、子育てストレス軽減のためのちょっとした考え方を記していきます。

低めの目標を設定する

どうしても人と比較して高いものに憧れを持ってしまいがちです。

その都度現実とのギャップにストレスを感じてしまうのではないでしょうか?

目標は低めに設定する方が吉です。

言い方を変えると、日々簡単な目標を設定しクリアをする喜びを感じられる方が子育てではプラスになります。

なぜならば、笑顔が増えるからです。

達成できるか分からない大きな目標を設定しクリアしたときの喜びは大きいかもしれませんが、子育てにおいては小さな喜びでも数多く笑顔でいられる方が素敵な環境となります。

喜びや笑顔は子どもにも伝わります。

しかし、子どもは大きなもの小さなもの、といった感覚は分かりにくいものです。

だからこそ「回数」がものを言うのです。

 

いい所探し

とにかく子どものいい所探しをしましょう。

ポジティブな行為なのでストレスになりません。

もちろん、子育てでは悪い部分を正していくことも大事ですが、子どものいい所を見つけ、褒めることで子どもは伸びていきます。

悪い部分は、叱っても、注意しても必ずしも治るものではありません。

それは子どもの理解が追いつかなかったり、気持ちが置いてけぼりになっている場合があるからです。

しかし、褒める行為は子どもに「やる気」と「喜び」という「快楽」をもたらし、生きる力、活力を与えます。

その褒める箇所、つまりいい所探しは子育てに間違いなくプラスに働くのです。

 

無理しない

一生懸命頑張るのはいいことですが、無理しないでください。

なんか当たり前のことを言っているようですが、無理すると身体壊します。身体壊せば子どもにも影響します。

  • 楽をする
  • 人に頼る
  • さぼる

くらいでもいいでしょう。

人と人との一生をかけた付き合いです。

気を張りすぎると心も身体も悪くして、それが悪影響になってしまいます。

 

ゲーム感覚

かたにはめない。

楽しむためにはどうすればいいか?

ゲーム感覚にするといいでしょう。

食事、しつけ、片づけなど・・・あーやってみよう!こーしてみよう!

できたら自分も子どもも高得点!、できなきゃまたどうぞ・・・、くらいの方が楽しめます。

クレーンゲームと同じような感覚です。

やってみよう!・・・あーダメだった・・・。

またやってみよう・・。

今日は諦めよう・・・。

それくらいのゲーム感覚で子育てを行う方が楽しめるし、意外に効率的だったりします。

 

まとめ・・・そして結論へ・・・

ここまで記したのが、子育てストレスを軽減する考え方、になりますが、これがどのようにして、

楽しい環境を構築することだけ考える

につながるのか。これを最後に記していきたいと思います。

 

実は、前半で述べたモンテッソーリ教育には続きがあるのです。

「子どもには生来、自立・発達していこうとする力(自己教育力)がある」

、まで記しましたが、以下が続きです。

「その力が発揮されるためには発達に見合った環境(物的環境・人的環境)が必要である」

といった考え方です。

 

今、保育の現場では「主体性」というのが大きなテーマとなっています。

子どもの自主性を尊重する。と言い換えてもいいでしょう。

これは、子どもには生来、自立・発達していこうとする力がある、という考え方に通じています。

そのためには、物的環境と人的環境が大事なのです。

物的環境と言うのは、子どもの発達に見合った玩具や遊具、体験できる施設など。

そして、人的環境というのは親御さんをはじめとした身の回りの人たちのことを言います。

 

子どもにとって「いいなあ」と思える玩具、遊具、施設、イメージしてみてください。

・・・・

そこには必ず子どもの笑顔がありませんか?

 

子どもにとって「いいなあ」と思える人とのふれあいを想像してみてください。

・・・・

そこには必ず子どもの笑顔がありませんか?

 

理想にこだわりすぎてしまうと、眉間にしわがよってしまいます。

全て教えこもうとすると、疲弊しきった表情になってしまいます。

人様への迷惑を気にしすぎると毎日冷や汗をかいてしまいます。

・・・・

これは楽しいですか?

 

低めの目標設定で、できたら喜べる環境。

子どものいい所を探し、たくさん褒めることができる環境。

無理せず、楽な心持でいられる環境。

ゲーム感覚で、成功も失敗も楽しめる環境。

・・・・

こっちの方が楽しいですよね。笑顔になれますよね。

 

楽しい環境を構築することだけ考える

これだけでも、モンテッソーリ教育にも通ずる十分素敵な子育てになるのです。

そしてこれが、子育てストレスを軽減する最も最適な方法だと言えるのです。












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