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以前ここのブログでお片付けの適切なアプローチ方法を記しました。
【現役保育士が伝える】月齢別お片付けのアプローチ法とそのポイント
考え方や、月齢毎に異なるアプローチ方法をお話ししました。
本日はそのプラスαともなるお話をしたいと思います。
子どものお片付けに悩んでいる方。
まずは先の記事をご覧頂き、続いてこちらの記事をご覧頂ければな、と思います。
お片付けに対する考え方、ガラッと変わるかもしれません。
是非最後までお付き合いください。
前回のまとめ
ポイントは以下5つ
- 月齢でアプローチの仕方が異なる
- 片付ける場所は変えない
- 子どもの手の届く場所に片付ける
- お片付け、という言葉をうまく変換する
- 根気も大事
まずは実践して頂けたらな、と思いますが、特に今回注目してもらいたいのが、
1:月齢でアプローチの仕方が異なる
ということ。
言い換えると、
片付けできるレベル・量・集中力は月齢によって異なる
ということです。
そして、
その根本にある考え方は、
子どもがどれだけお片付けの「意味」を理解しているか
ということ。
1歳前後の赤ちゃんと、5,6歳の幼児さんとでは片付けの意味の理解力が異なる、というのはなんとなく分かると思います。
なので!
お片付けをしっかりできるようになるには、その意味を理解させる、理解できるようになることがポイント・コツだと言えます。
ですので・・・
今回のお片付けプラスαは「おおむね3歳以上~」に向けたお話かな、と思います。
1歳・2歳くらいの子であれば、まずはちょっとずつ、そしてゲーム感覚でやってみる、を根気よく進めてみましょう。
なぜ、お片付けが大切なのか?
さて、
お片付けの意味の理解、と話しましたが、
言い換えると、
なぜ、お片付けが大切なのかを考えさせ、理解させる、ということです。
家庭内、そして保育室内で時折聞こえてきます。
ほら、散らかってるよ!お片付けしなさい!
お片付けしなきゃいけないんだよ!
お片付けってなぜ大事なのでしょうか?
なんでいちいちお片付けってしなきゃいけないんでしょうか?
考えてみましょう。
そして、
それが分かるようになれば、お片付けレベルは飛躍的にアップします。
理由として考えられることをいくつか挙げてみます
- 見栄えが悪い
- 散らかってると物がなくなりやすい
- 散らかってると踏んだりして危ない
こんなところでしょうか?
これらの、片付けられていない(=散らかっている)、の悪い部分を子どもが理解すれば、お片付けしなきゃ!となるはずですよね。
その方法、考えてみましょう。
見栄えが悪い
大人目線では実はこれが1番だったりします。
でも、美的感覚の違いだし、それだから片付けなさい、では大人の考えをごり押ししてるだけです。
では、子どもに見栄えの悪さを実感させるにはどうしたらいいでしょうか?
それには綺麗な状態、片付いた状態の気持ちよさを共有する、ということが大切になります。
お掃除をした後、ゲーム感覚でもいいので片付けをした後、
子どもを褒めるだけじゃなく、
「お片付けすると気持ちいいね」
「散らかってないとスッキリして気分いいね」
言葉にして子どもに伝えましょう。
子どもにとって、
お片付けをした、そして褒められた、という嬉しい体験が、言葉によって共有・共感となり、より鮮明な映像となって記憶されます。
結果、
片付いていると気持ちいい!
片付いていないと見栄えが悪い・・・。
といった感覚を持てるようになるのです。
散らかっていると物がなくなりやすい
正直これは、1度物をなくしてみる、という失敗体験が最も効果的だと思います。
子どもにとって、
遊んでいる物(おもちゃ)、はとても大事な物のはずです。
それが、
使いたい時にない!!!!
はイライラするしショックでしょう。
そんな時に!
一緒に探しながら、
「きちんとお片付けすれば良かったね」
「使ったものは最後は必ず元に戻そうね」
言葉をかけてあげましょう。
すると、
気持ちに寄り添ってもらえ、片付けなかった失敗体験が反省へとつながり、片付けの大切さに気付いていくのです。
散らかってると踏んだりして危ない
こちらも同様。失敗体験が最も効果的だと思います。
さすがにわざと怪我をさせるわけにはいかないでしょうが、
散らかってる状態で何が起こるのかを「待つ」ということも必要だと思います。
それによる失敗体験・痛い思いをした時に、子どもに寄り添ってお片付けの大切さを言葉にして伝えるべきでしょう。
まとめ
以前、別記事で子どもの成功体験と失敗体験の大切さをお話ししました。
【現役保育士による】成功体験・失敗体験により子どもは成長する!
お片付けのコツもそれなんです。
成功体験。褒められた。片付けの気持ちよさを感じられた。この記憶をより鮮明にすること。
失敗体験。辛い思いをした。痛い思いをした。その記憶を鮮明にすること。
これにより、お片付けの大切さ、を理解するようになるのです。
お片付け。
「片付けなさい!」
大人目線で子どもに言い放つだけになっていませんか?
人生の先輩として「お片付けは大事だ」という答えを教えるのは悪いことではありません。
しかし!
子ども自身でその答えまでたどり着く方が、より効果的に、そして飛躍的にお片付けレベルはアップするのです。