【現役保育士が伝える】月齢別お片付けのアプローチ法とそのポイント

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子どもにとって遊ぶことは仕事のようなものです。

たくさん遊ぶことでたくさんのことを学びます。

また、遊ぶ過程において「散らかす」というのも大切なことです。

なぜならば、散らかすことによって、子どもは好奇心や意欲を育てることができるからです。

しかし!

散らかしっぱなしだと集中力がつかなかったり、効率的な活動ができなかったり、などデメリットがあるのも確かです。

 

そこで!

 

今回はお片付けの際の、適切なアプローチ方法についてお話していきたいと思います。

私は現役10年ちょっとの保育士です。

お片付けはいつの時代も大きなテーマになります。

「はやく片付けなさい!」

「もう・・なんでうちの子は片付けないのかしら・・?」

は、今日かぎり!

是非とも最後までご覧ください。

月齢でアプローチの仕方が異なる

月齢とともに、お片付けのアプローチも少しずつ変わっていきます。

お片付けは月齢毎に段階わけが必要なのです。

なぜならば、子どもは、お片付けの概念を脳で理解して動くから

「お片付け」に対する理解力も月齢毎に異なるわけです。

ですので、脳の発育状況に合わせた声掛け、方法が大切になります。

 

※以下の月齢はおおよその目安で個人差がありますので留意ください。

おおむね1~2歳

☆ひとつの箱に入れる→褒める、を繰り返す

このぐらいの月齢だと、まだ「アレはこっちに片付けて」、「コレはあっちで」、という感覚が身についていない場合が多いです。

ですので、おもちゃの箱やカゴをひとつだけにして、元にあったところに戻す、ということを習慣づけるのが大切です。

一緒に手を取りながら箱に入れる→箱に入れることができたら褒めてあげる

これを繰り返しましょう。

また、全て1人で片付けられる集中力もまだないので、ある程度は大人が手伝う必要があるでしょう。

全て1人で、となると、お片付け=嫌なこと、という認識になってしまうので、集中力の続く範囲内で、あったところに戻し、褒める、を繰り返すと良いでしょう。

 

おおむね2~3歳

 

☆箱を分ける、ゲーム感覚でやってみる

2~3歳ぐらいになると、「コレはあっちで、アレはこっちで」、という感覚が徐々に出てきます。分かってきます。

おもちゃも種類によってある程度分けると良いでしょう。

しかし、このぐらいの月齢になると、お片付けを拒否する子どもたちが増えてきます。

片付けるのを拒否する理由は、面倒くさい、まだ遊びたい、といったもの。

ですので、楽しんでお片付けをすることが大切です。

ゲーム感覚でやってみるのをお勧めします。

 

「おもちゃのお家はどこかなー?」

 

「このカゴにはいくつおもちゃ入るかなー いーち、 にー、・・・」

 

「クイズ!このおもちゃはここで合ってるでしょうか!?」

 

など・・・

うまく乗せて少しでも楽しい感覚を身につけさせましょう。

1~2歳の時もそうですが、お片付け=嫌なこと、という感覚を少しでも取り除くようなアプローチが大切です。

 

おおむね3歳以上

 

☆言葉がけにより、お片付けは大事なこと、という理解をさせる

お片付けは大事なこと、という理解がかなえば、お片付けを自らやるようになってきます。

そのために、適切な言葉がけを行い、上手なお片付けを導きましょう

言葉がけはポジティブな言葉を使うのがポイントです。

「片付けなさい!」

「片付けないとダメだよ!」

ではなく、

「きれいになると気持ちいいよね」

「次〇〇したいから、アレはしまっちゃおっか!?」

「あれ~!? 何か忘れてないかな?」

などが良いでしょう。

うまく導きましょう。

これを繰り返していくと、部屋を片付ける、おもちゃをしまう、ということの大切さを徐々に理解できるようになります。

 

 

また、主体性保育の記事で具体例として「お片付けを」用いています。

3・4・5歳くらいからは、お片付けをする意味を子ども自身で考え、感じ取り、自ら片づけられるようになることが理想的です。

そのためには、お片付けの大切さを一緒に考えてみるのもいいでしょう。

お片付けをすすめる上でのポイント

片付ける場所は変えない

片付ける場所がコロコロ変わるのはあまりよくありません。混乱を招き、元に戻す作業に支障をきたしてしまいます。

そうなってしまうと、意欲も減退してしまいます。

お片付け場所はできる限り変えないこと。

変える時は子どもの目の前で、きちんと伝えて変更しましょう。

 

子どもの手の届く場所に片付ける

元に戻す、という作業をきちんと行うためには、片付ける箱やカゴが、子どもの手に届くところにあるのが理想的です。

誰かがしまってくれる、という感覚ではなく、自分でしまったんだ!、という意識を持たせてあげるのが大切です。

なぜならば、これがお片付けをする意欲につながるからです。

自分で片づけたんだ!という「やった感」を大切にしましょう。

 

お片付け、という言葉をうまく変換する

残念ながら、お片付け、という言葉はネガティブなイメージになりがちです。

ですので月齢の低いうちは、言葉がけの際ポジティブな言葉に変換するのも大事です。

なぜならば、ポジティブな言葉のほうが意欲を高められるからです。

「元に戻そうね」

「お家に返してあげようね」

「しまっておこうね」

などが「お片付け」の変換フレーズとしては有効でしょう。

 

根気も大事

うまく導こうとしても、子どもは大人の都合で動いてはくれません。

ある程度の時間や根気も必要でしょう。

考え方によっては、それだけ遊びに集中できている。好奇心旺盛。と、とらえることができます。

親御さん自身も気を張りすぎずに、少しずつ前に進めれば、という意識で進めましょう。

 

お片付けは手伝うべきか否か?

おおむね1歳~2歳のところでは、ある程度は大人が手伝う必要がある、とお話ししましたが、これも手伝いすぎると、誰かがやってくれる、という認識になってしまいます。

お片付け=嫌なこと、という意識はできる限り避けるべきですが、月齢がすすむにつれ、時間がかかっても自分でお片付けをする、というのを教える必要があるでしょう。

お片付けを嫌なこととせずに、自分で片付けるためには、

  1. 待つ
  2. 切り替えのタイミングをつくる

がポイントです。

子どもが納得するまで根気よく待つのも大切です。

自分の中で納得がいくまで遊んで、遊びに区切りをつける。

そうすることでスッキリとお片付けへ移行できます。

切り替えのタイミングは子どもと対話をしてみましょう。

まだ遊びたい?じゃあここまでやったらお片付けにしましょう。

うん!

言葉によって確認をしあうのが良いでしょう。

 

まとめ

お片付けは、お家でも保育園でもひとつの大きなテーマです。

子どもにとって、お片付けというのは頭を使う作業でもあります。

そのためには、その子にあったアプローチ法で導くのが吉となるでしょう。

月齢にそった、やる気を引き出す導き方が大きなポイントとなります。






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