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子どもが夢中で取り組む「遊び」。
目をキラキラ輝かせる「おもちゃ」。
その姿は見ているだけで癒されます。
そこで今回は、子どもが大好きなおもちゃや遊び、その素敵な効能についてお話します。

過去に、
【保育士がすすめる!】 知育玩具とは? 賢いおもちゃの選び方
にて少し触れていますが、今回はその効能についてもう少し深堀しています!
子どもの成長には遊び、おもちゃ、欠かすことができませんね。
私は現在保育士をしています。
保育現場で感じたこと、経験したこと、学んだこと、を記してきます。
是非子育ての参考にして下さい!
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積み木遊び

立体把握力を得られる
積み木遊びで得られる「立体把握力」。
少々難解なフレーズですね。
物事を多角的にとらえることができるか、ということです。
更に難しくなっちゃいました・・・。
ざっくり説明すると、物の見え方、考え方の幅が広がる、といったところでしょうか。
この力は、主に製作活動の場面で役立ちます。
何かを作る、作れる、というのは大きくなってからも役立つ能力です。
積み木は、タテ、ヨコ、斜め、高さ、と立体的にとらえて遊ばなければなりません。
そこでじっくり考えることは意外にも他の遊びでは得られにくい要素なのです。
何かを作るときも、立体的にものを扱います。
ここをこう切ればいいんだ。
こういう風にすれば形が整うんだ。
こういう風にすればバランスが取れるんだ。
何かを作る力だけでなく、考える力も積み木遊びで自然と養えるのです。
壊すことと作ることの一体感を学べる
「壊す」そして「作る」、これを学ぶのも大事です。
「破壊なくして創造なし」
誰が言ったか分かりませんが偉い人が言ったのでしょう・・・。
生活の場面でもしばしばおとずれますね。
一旦壊さないと新しく作れない、一度壊すことによってよりいいものが作れる。それを経験する、理解することができるのです。
積み木は完成した物を眺めるのも一つの楽しみですが、壊すのも一つの面白さです。
まず作る。そして壊す。壊したらまた作りなおす。
壊さないと作り直せない、という社会性や物の道理も体験できます。
我慢強くなる
積み木はバランスが命です。絶妙なバランスで積み上げないと崩れてしまいます。
崩れることを繰り返すことで上達していきます。
その絶妙なバランスや葛藤を経験することで、我慢強くなります。
じっくり慎重にやらなければならない。
焦ってやるとうまくできない。
こうやって我慢強さを養えるのです。
オリジナルがゆえ考える力がつく
積み木は創造物です。
子どもの数だけ正解がある、子どもの数だけ作品があります。
イメージして、真似をして、創造していきます。
誰かが正解を押し付けるものではない。それだけたくさんの正解がある。ゆえに、より考える力が身につきます。
ブロック遊び

空間把握能力を鍛える
ブロックも積み木遊びと似ていますが、ブロックは空間把握能力を養うことができます。
また、難しい言葉が出てきました・・・。
これも簡単に説明すると、どこに何があるか、を感覚的にとらえる力になります。
生活に落とし込んで考えると、地図上で目的地を確認し、歩きながら「あっちの方角か」、と理解する力ですね。「方向感覚」と言い換えてもいいかもしれません。
この力がないと混乱し迷子になってしまいます。
この力をブロック遊びで養うことができるのです。
ブロックは同じ創造遊びでも積み木と違い、パーツを組み合わせないといけません。
今あの部分はどういった形になっているのか、を考えながら作る必要があります。
手元にあるブロックの空間を把握しながらつくるので、空間把握能力が養われるのです。
創造力と集中力を鍛える
また、手元の細かなブロック操作、パーツ把握が必要になるため、集中力が必要となります。
子どもが何かに夢中になること、集中して取り組む力を養いたい時、ブロック遊びに興味をもたせるのが最適でしょう。
また、完成品をイメージしながらの製作では積み木同様に創造力が磨かれます。
ままごと遊び

ごっこ遊びは社会の縮図
おままごと遊びは社会の縮図だと捉えています。
そこから社会性を学んだり、真似る力を身につけます。
あいさつをしたり、食事の準備もします。マナーにうるさい子もいます・・・。
子どもの中で、生活における大切なことを学び表現する遊びになります。
また、おままごとは、自然と始まる遊びでもあります。子どもたちは教えてもらって遊ぶのではなく、子ども自身が経験してきたことを真似しだすのです。
「真似る」は「学ぶ」につながる大切な育脳活動です。
たくさん真似ることで賢くなります。
言葉の修得
また、言葉の修得にも最適です。
おままごとは生活の表現でもあります。
「おはよう」、「いただきます」、「ごちそうさま」、「いってきます」など、生活に大切な言葉を楽しみながら身につけることができます。
楽しみながらできる、というのがいいですね。
言葉の修得に悩んでいる親御さんには、是非ともおままごと遊びをおすすめします。
手先を鍛える
おままごとは道具をつかって遊ぶのが基本です。
またその道具を使ってお料理をすることが多いのではないでしょうか。
道具を扱う際にも、入れる、だす、まぜる、きる、ひねる、など様々な用いり方をします。
それによって手先を鍛えることができます。
個人的には、食材をきちんとまぜることができる ”底の大きめのおわんやボール” が、より一層、手先を鍛えることができておすすめです。
トランプ遊び

数に興味を持たせる
幼児になれば数字に興味を持ち始めるでしょう。
そんな時に出会う遊びが「トランプ遊び」です。
トランプ遊びは、数のやり取りが肝になるゲームがほとんどなので、数に興味を持たせてくれる遊び。となります。
カードの枚数。
どっちの数字のほうが大きいのか。
大きいと勝ちなのか負けなのか。
数が多いと勝ちなのか負けなのか。
言葉をかわしながらプレイすると、より一層数字の奥深さを知ることができるでしょう。
「勝負」から学ぶことができる
トランプは基本的に人との対戦です。つまりは勝負です。
「勝負事」は、好き嫌い関係なく社会では避けて通れません。
トランプ遊びでは「勝負」を学ぶことができるのです。
勝負から、相手の気持ちをはかる力を養い、瞬間的な脳の反応を鍛えることができます。
勝負事は、相手の気持ち、相手の心理を考える必要があります。
相手はどうやって考えて戦っているのか、子どものうちから少しずつ戦略をねりながら戦っていくのも大切な勉強です。
この駆け引きや戦略は、社会に出てからも必要な能力になります。
「勝ったらうれしい負けたら悔しい、これは自分だけではなく相手もそうなんだ」、という相手の気持ちを理解することもできるようになります。
さらに、トランプ遊びはある程度その場のリズムに乗らないといけません。
戦略をじっくりねりたくても、ある程度瞬間的に反応しなければならないのです。
この瞬間的に反応する力、これもトランプ遊びで鍛えることができます。
相手に合わせないといけない。
もう少し集中しないとダメだ。
先のことを考えないと負けてしまう。
こういったことに苦慮するという経験も大切です。
指先の感覚も鍛えられる
トランプ遊びでは器用さも養え、指先の感覚も鍛えられます。
トランプをきる、くばる、だす、もつ。
大人になってもそれなりに集中しないとうまくできませんよね。
子どもが一生懸命考えながら、小さな手でトランプを扱う姿は愛らしくもありますし、それによって器用にもなるでしょう。
神経衰弱で記憶力
神経衰弱はイメージどおり記憶力を養えます。
特に、記憶力のなかでも「パターン認識」を養うことができます。
これは、目で見て、”これはここにあった”、といったことを認識する力です。
物がどこにあったかを記憶する力ですね。
さらに、神経衰弱は、認識したもの、つまりインプットしたものをアウトプットする作業も伴います。
覚えた気になっていたものを、確認する作業ができるのです。
覚えたつもりが、いざやってみると・・分からない。忘れた。
こんな経験しょっちゅうですよね。
「パターン認識」、「アウトプット作業」、社会に出ても大事な能力になりますね。
7並べではより数字の認識を
7並べではより一層数字の認識を高めることができます。
7から順番に置いていく。
9を出すために何が必要なのか?
どういった順番になるのか?
考えなければいけません。
また、ジョーカーの存在で更にレベルアップさせることができます。
「ジョーカーを使えばひとつ先が置ける」
「ジョーカーと一緒なら8がなくても9が置ける」
これは数字の序列が頭に入ってないとできません。
7並べは、そういった数字の認識をさらに深めてくれるのです。
ババ抜きはとにかく手先の器用さを
ババ抜きはトランプの中でも最もシンプルなルールの遊びの一つでしょう。
駆け引きの中で頭を使うゲームですが、個人的には手先の器用さを養えるゲームだと思います。
ペアを探してつかんで出す。
トランプを広げる。
トランプをひっぱる。
ババ抜きをしていると、上手に扇がたに広げたり、トランプを一遍ににひっこぬいたりぬかれたり、といった経験ありませんか?
手先とトランプのバランスを最も経験体験できるのがババ抜きなのです。
工作遊び

手先の器用さ
工作遊びはイメージどおり手先の器用さを養う遊びですが、ハサミやのり、テープなどを扱うため、独特の触感を手から感じることができます。
ハサミは手先に感じる感覚によって力の加減も変わるでしょう。
のりやテープのベタベタ感、不快に感じることも面白く感じることもあります。
道具の正しい使い方を知る
また、これら工作で使用する道具は、正しい使い方をしないと危険だったり不衛生だったりします。
道具の正しい使い方を知り、手先を動かしながら脳を鍛えていくことができるのです。
塗り絵遊び

手先の器用さ、注意力、観察力、手の加減
手先の器用さはもちろんですが、注意力、観察力、根気なども養うことができます。
物にもよるでしょうが、塗り絵は完成するまでにある程度時間が必要です。
ときには細かく、ときには豪快に塗りつぶしていく必要があるでしょう。
端っこを塗る際は、はみださないように、という注意力を磨くことができます。
広い箇所はある程度広々と塗らなければならず、根気も必要でしょう。
塗り方もそれぞれかわってくるため、手の加減も工夫する必要があります。
またイメージやお手本を参考にして塗ることもあるため、上手に塗るためには観察力も必要となるのです。
運動遊び

危機回避能力
ボールや縄跳びなどの道具を使うこともありますし、スベリ台やブランコなどの遊具で遊ぶこともあります。
運動遊びが他の遊びと大きく異なるのは、失敗したときに痛みをともなう場合が多い、ということです。
子ども時代に失敗を経験することは大切です。
失敗を経験することでより多くのことを学べるようになります。
痛みがともなえば子どもは嫌でもうまくできなかった、と認識できます。
それによって次からどうすれば失敗しないのか、どうやったら危険を避けられるのか、を考えながら行動することができるようになります。
危険なことを知る。危険を回避する。というのは生活の中でとても大切なことです。
もちろん遊びの中で、大きな事故につながるような危険は、大人が止めてあげなければなりませんが、危険の匂いをかぎわけて行動する、というのは運動遊びで最も得ることができる要素です。
ストレス発散になる
また、身体を動かすこと、というのはストレス発散にもなります。
特に子ども時代は日々成長し、できることも増えていきます。
全身を使ってできることが増えれば、子どもも自信がつき、より晴れやかな気持ちになり、より意欲的になるでしょう。
昔の遊び
昔の遊びは、伝統を知る、といった点でおすすめしたい遊びですが、個人的には、けん玉とおはじきがおすすめです。
けん玉

手先の器用さ、リズム感、運動遊びにも通ずる
けん玉は特有のバランス感覚が問われます。
重さ、玉の勢い、これらを感覚的にとらえるのは結構難しいです。
難しいからこそ手先の感覚が発達していきます。
また、上達のためには手先だけではなく身体の使い方もポイントになるため、リズム感など運動遊びにも通ずる遊びと言ってもいいでしょう。
おはじき

数の学習、指先の鍛錬
まずおはじきというのはある程度の数があったほうが面白くなります。
基本的な遊び方は、はじいて相手のおはじきを外にだす。そのおはじきの取り合いの遊びです。
つまりは数勘定がメインとなるのです。
さらに指先の微妙な感覚が勝敗を左右するので、他の遊びよりもさらに指先の鍛錬になるでしょう。
まとめ
子どもの遊びはたくさんあります。
得られる効能もまたそれぞれです。
子どもが好む遊びをどんどん遊んでもらって構いません。
ただ、親御さんの子どもに対しての思い願いもあるでしょう。
こういう風に育ってほしい。
こういう部分を伸ばしたい、身につけさせたい。
今回紹介した遊びの効能、そういった時に考え、活用し,上手に遊びに誘ってみてください!
子どもが楽しんで取り組み、集中して取り組めばそれだけ効能も大きくなり、もっともっと子育てが楽しくなりますよ!
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