【現役保育士による】乳幼児期の「泣き」 その種類や原因、対処法

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本日は、乳幼児期の子どもの「泣き」についてその種類や原因、対処法を記していきたいと思います。

子どもは大人と違い、言葉を流ちょうに発することができません。

ゆえに、伝えたい気持ちを泣くことによって表現することがあります。

乳幼児期はとかくいろんな場面でよく泣きます。その「泣き」を適切に対処することで子どもとのコミュニケーションをはかることができます。パニックになったりせず、落ち着いて身構えられるようになりましょう。

乳幼児期の泣き おおよその月齢 原因理由 対処法

慣れない環境で泣く

  • 0歳
  • お腹の外の環境に慣れようとしている
  • 抱っこしてあやしてあげる

0歳の赤ちゃんは、まだ外の世界よりも、お母さんのお腹の中での時間の方が長くなります。頑張って外の世界に慣れようとしている時期です。それが「泣き」となって現れることがあります。時間(経験)と共に慣れていくものなので、落ち着いた気持ちで抱っこしてあやしてあげましょう。

 

お腹すいた

  • 0歳
  • まだ内蔵機能が未発達なため
  • 授乳をする、食事をとる、リズムを見直す

赤ちゃんは内蔵機能はまだ未発達なため、空腹のリズムも独特なものとなります。その空腹のサインとして「泣く」ことが見られます。基本的に授乳をしたり、食事をとったりすることで泣き止みますが、「泣く」以外でも、指をくわえたり、母体に身体をすりよせてきたりと、独自のサインを出すこともあるので気づいてあげられるといいでしょう。

 

疲れ泣き(夕暮れ泣き)

  • 0~1歳
  • 原因不明も、日中の活動疲れが原因か!?
  • 抱っこしてあやしてあげる

一般的に夕暮れ時になると突如泣き出す、乳児期特有の「泣き」です。原因ははっきりとは分かってはいないのですが、日中の活動疲れが原因では、と言われています。成長と共に解消していくものなので、今は落ち着いて抱っこなどをしてあやしてあげましょう。

 

人見知り

  • 0~1歳
  • 特定の人への愛情の形成
  • 経験と共に解消するが、特定の人と仲良くする姿を見せると良い

主に1歳前後の頃によく見られます。生後半年くらいまでは誰にでもニコニコしていた赤ん坊が突如泣くことが多くなります。これは母親などいつも一緒にいる人への愛情が強く形成されたものであり、それ以外の人物だと不安を覚えてしまうから泣いてしまうのです。

経験と共に解消されていきますが、子どもはまわりをよく観察しているので、母親など子どもにとって愛情の象徴である人物と仲良くお話している姿を見せるようにしましょう。「味方の味方は味方」。子どもにとって母親などと仲良く話す人物に対しては、比較的早く不安が取り除かれていくことでしょう。

 

意思表示(誰々じゃないと嫌だ)

  • 0~1歳
  • 特定の人への愛情の形成
  • 経験と共に解消するが、特定の人と仲良くする姿を見せると良い

こちらも内容としては「人見知り」とほぼ同じ。特定の人への愛情の形成が原因で起こります。何か活動、行動するときに特定の人以外は拒否。いやいや言って泣き出します。すぐには解決、解消はされませんが、母親などと仲良くお話していけば比較的早く泣かれないようになるでしょう。

 

不快泣き

  • 0~1歳
  • 不快を感じるも言葉では言い表せない
  • 解消してあげる(室温調整、衣服調整、保湿、おむつ替え・・)

言葉では言い表せない不快な気持ちを、乳幼児期はまわりの人間が気づいてあげる必要があります。きちんと対処、解消してあげましょう。よくある事例として、暑い、かゆい、おむつが汚れている、といったものがあります。それぞれ室温、衣服調整、保湿、おむつ替えなどをして解消してあげましょう。

 

夜泣き

  • 0~2歳
  • 原因は不明も、日中の刺激が原因か!?
  • 落ち着いて対応、落ち着いた環境で寝かす

夜泣きは子育てにおいて必ず通る、ちょっと辛い出来事です。はっきりとした原因は不明ですが、日中の活動の刺激によるものではないかと言われています。子どもにとっての毎日は、大人にとってはありふれたものでも、大きな刺激となることがあります。

特に、日中痛い思いをした、怖い体験があった日などに起こりやすくなります。たくさん経験を積めば刺激も柔和されていくことでしょうが、今現在の対処法としては落ち着かせることが大事です。慌てず騒がず寄り添って、落ち着いた気持ちと落ち着いた環境を整えてあげて寝かしつけてみましょう。

 

かんしゃく

  • 1~2歳
  • うまく言葉で伝えられない
  • 大人の方がびっくりせずに落ち着いて抱きしめてあげる

1~2歳くらいになると少しずつ言葉を発するようになります。意味の伝わる言葉も増えてきますが、まだまだ完全なものではありません。子どもにとっても伝わる喜びと伝えきれない苛立ちが出てきます。苛立ちは「かんしゃく」といったかたちで現れます。物を投げたり、乱暴になったりすることもあるでしょう。

言葉の習得と共に少しずつ減っていくものなので、気持ちを伝えられるような言葉(「〇〇したい」、「△△がほしい」、「◇◇だった」など)を根気よく、簡単なものから教え、引き出してあげましょう。今すぐできることとしては、ちょっと凶暴な行為でも過剰にびっくりせず、落ち着いて抱きしめてあげることも大切です。

 

ウソ泣き

  • 1~2歳
  • かまってほしい
  • しっかりかまってあげる

とにかくかまってほしいときの子どもなりの「技」になります。忙しいときもあるとは思いますが、しっかりかまってあげるのが吉です。それが子どもにとって最大の愛情を感じることになるからです。あまりほっとかれ過ぎると、子どもは愛情を感じられなくなってしまいます。

 

激しい泣き

  • 年齢問わず
  • 何らかの病気の可能性を疑う
  • 病院を受診、♯8000,♯7119を利用する

乳幼児期の「泣き」は、心の問題であることが多いですが、時には、身体的な不調や大きな病気を疑う必要もあるでしょう。今まで記してきた泣きかたとは違う、いつもよりも泣き方が激しい、などというときには医療機関受診も考えましょう。

また、医療機関を受診すべきか迷った時には♯8000(子ども医療電話相談事業)や♯7119(救急安心センター事業)に電話をしてみることをお勧めします。

まとめ

乳幼児期の「泣き」は我々大人へのメッセージです。

大人の我々にとっては時折謎めいた「泣き」を見せることもありますが、その奥深くには子どもの気持ちや言葉が込められています。

それを上手にすくいとってあげましょう。

乳幼児期の「泣き」は適切な対処をすることで、より一層愛情を形成することができ、子どもをより健やかに成長させることができますよ。










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