【現役保育士による】より効率的に! 子どもの好き嫌い克服法

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本日も子育てにおいて避けては通れない課題。

子どもの好き嫌い克服

食の偏りが気になる・・・

バランスよく食べてほしい・・・

なんで食べないんだろう・・・・

そんな悩み、1度や2度、感じたことあるのではないでしょうか?

本日は 「好き嫌い克服方法」 いろんな観点から見ていきたいと思います。

この記事を読み終えると、

気持ちすっきりでのぞめることになると思いますので、是非ともご覧ください。

そもそも好き嫌いはなぜ起こる?

もともと人は甘味、塩味、旨味は、「快」と感じ、

一方で、渋味や、苦味などは「不快」と感じます。

だから食の体験が乏しい子ども時代は、

お菓子のようなものは好み、野菜を苦手、とする子が多いのです。

それを成長過程で様々な食体験(味覚体験)によって広げていく作業こそが、

「好き嫌い」克服になります。

大人になって苦いものがおいしいと感じるようになるのもそれ。

いろんな食体験を通じて、味覚が広がった、という事。なのです。

なので、人それぞれ好みは異なるでしょうが、

食の体験が乏しい子ども時代は好き嫌いがあって当然と言えるのです。

好き嫌いは練習によって克服される

子どもにとっての好き嫌いは、好みの違い、の場合もありますが、

食べ慣れていないだけ、という事が多いです。

”やったことがない”、 事はできなくても当然ですよね。

食も運動や勉強と一緒なのです。

何もしなければ克服は難しいでしょう。

何もしなくても改善された、というのは、

生活の中で、

同じ食べ物ではなくても様々な食体験を積むことによって、

近い味に慣れていった結果なのです。

近い味の物をおいしいと感じるようになった。その結果です。

子どもがかけっこの練習をしなくても、

遊びの中で全力で走っていれば足がはやくなる、と同じ考え方です。

同じ体験、近い体験を全くせずに克服する。 というのは難しいことです。

しかし同時に、

好き嫌いの克服は練習、体験によってもたらされる。 とも言えます。

より効率的な方法は?

ではどうやって練習すればいいのか?

より効率的で重要なこと、それは、とにかく褒める、ことです。

少量でもいいのであげてみる。

少しでも食べることができたら褒める。

これがとても大切です。

子どもは褒められたらうれしいものです。

褒められることにより、子どもにとってその時の食事体験が楽しかったものになります。

脳は、その時の体験、その時の味を、「快」として記憶します。

「快」体験の積み重ねによって子どもはその味をおいしいもの、と認識するようになるのです。

味覚を広げるためのポイント

素材の味を引き出す

食事を提供する際に注意してほしいポイントが調味料です。

調味料の味が強く出てしまうのは、好き嫌い克服においておすすめできません。

旨味、は子どもがもともと好きな味付け。

だから調味料で味付けを濃くするとよく食べるようにはなりますが、

素材本来の味付けを体験できずに成長する。

つまり味の幅は広がらなくなってしまうのです。

できる限り素材そのものの味を引き出すような調理法が理想的でしょう

食に対する興味を持たせる

言葉をかわすことで食に対する興味を持たせることも重要です。

これ綺麗だね。
おいしそうだね。
いい匂いだね。
いくつあるかな?
何色かな?
かたいかな?
やわらかいかな?
なんていうお魚かな?
どうやって作っているのかな?

食事の前後に図鑑などで一緒に調べたりするのもいいでしょう。

子どもが大好きなクイズにして「食」と結びつけるのもいいでしょう。

子どもは好奇心旺盛なので楽しい体験を食事に結び付けてみましょう。

いざ与える時の介助のポイント

のせる

「このお野菜。電車みたいだね。○○ちゃんのお口に向けてしゅっぱーつ。」

子どもは食材のちょっとした切り口を自分の好きなものに見立てようとします。

電車が大好きな子はニコニコ顔になることも・・!

 

「あ!きっとお洋服の▲▲ちゃんも食べるとこ見たいって言ってるね。」

お洋服などのアイテムに好きなキャラクターを身につけている子にはよくこの方法を実践します。

少し照れながらもうれしそうに口をあけることも・・!

選ばせる

スプーンを2つ用意して、

どっちにする?こっちにしよっか?など語りかけて最終的に自分で選ばせます。

どちらにも量は違えど、料理を乗せておきます。

子どもは自分で選ぶことで意欲を掻き立てられます。

また、食べさせられてる、といった感覚を減らすことにもなり効果的です。

盛り付けからみせる

料理の盛り付けは子どもにとってワクワクするもの。

それを見せることで、食べること=ワクワクすること、と意識づけさせます。

いきなり苦手なものを出されるよりも、おいしそうな盛り付けを見たほうが食欲が増します。

少し年齢を重ねれば一緒に盛り付けをすることも効果的です。

一緒に食べる

一緒に食べることで、子どもは苦手なものでも安心して食べることができるようになります。

なぜならば親(まわりの人)がおいしそうに食べているからです。

苦手な食べ物に対して不安を抱いている場合は、一緒に食べるだけで克服できる場合もあります。

調理法を変えてみる

同じ食材を使った料理でも食べたり食べなかったりします。

煮る、焼く、ゆでる、炒める。 などいろんな調理法を試すと良いでしょう。

また大きさや盛り付けによっても子どもの意欲はかわって来ます。

苦手なものをいきなりお皿の上にまるまる乗せられて出されたら・・

さすがに嫌になってしまいます・・

いろんな調理法を試し、文字通り様々な切り口でトライしてみてください。

全く食べない、をずっと続けるのはよくない

食事は「快」体験を積み重ねることが大事です。

ですので嫌がる子に無理して食べさせるのはNGです。「不快」体験になってしまいます。

しかし、ずーーっと避けていく、というのもおすすめできません。

楽しく食べられるようになるのが理想的だけど、

嫌がるからずっと避け続ける、というのも考えものです。

なぜならば、社会においては、立ち向かう、という場面も必ずおとずれるからです。

食事の際は全て避けるよりも、少しでもいいから立ち向かう、といった経験も大事。

まだ小さいうちに無理強いはよくないですが、

少しずつ、少量でもいいので食べられるようにアプローチしましょう。

その際には不快体験にならないようなフォローも忘れずに!

もうひとつポイント「こしょく」は避けたい

できるかぎり以下の7つの「こしょく」は避けたいところです。

孤食・・・一人で食べること。コミュニケーションを取ることで食事が楽しくなり、好き嫌いは減ります。

個食・・・同じ食卓でも食べるものが違う。同じものを食べる方が子どもも苦手なものに対する安心感ができます。

子食・・・子どもだけで食べること。好きなものしか食べないようになります。

粉食・・・パン、麺類など粉から作られたものばかり食べること。適量はいいですが、嗜好や栄養のバランスが崩れやすくなります。

濃食・・・濃い味付けの物ばかり食べる。味覚の広がりを狭めてしまいます。

小食・・・必要以上に食事量を抑えること。成長の妨げとなってしまいます。

固食・・・同じものばかり食べる。嗜好や味覚の広がりの妨げになってしまいます。

まとめ

子どもは好き嫌いがあって当然です。

子どもは成長過程でたくさんの食体験を通じて、

その食体験の中で「快」の体験を積み重ねて、

味覚、好みの幅を広げていくのです。

食事は本来は楽しい体験です。

いかにして食体験を楽しいものにできるか。

これが好き嫌いの克服の1番大事なポイントになります。










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