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保育士学科試験をクリアされた方、おめでとうございます!
本日は保育士試験の実技に関してのポイント、練習法をお伝えいたします。
残念ながら学科を落としてしまった方、もしくはこれから保育士試験を勉強しようと思われる方も、学科と並行して実技の勉強をして全く問題ありませんので、最後までお読みいただければ幸いです。
保育士の実技試験はポイントをおさえて練習するのが得策です。
時間をかけてじっくり練習すれば確実ですが、短期間でもポイントをおさえた練習法で充分合格できます。
実は私、1年目実技、落としました。(言語はクリアも、造形でアウト)その時の失敗体験を生かして2年目に合格できました!実体験も踏まえたお得な話もあるかと思います。また、私自身は造形、言語を選択したので、この2つに関しての特に有益なポイント、練習法をお伝えできるかと思います。
試験概要
- 音楽表現、造形表現、言語表現のいずれか2つを選択する
- 保育士試験申し込みの時点で選択する(学科合格後に決めることはできない)
- 学科同様、実技も全体の6割の点数を獲得すればクリアとなる
※正式なものは、こちら(全国保育士養成校議会)をご確認ください。
音楽表現
内容
課題曲(2曲)を幼児に歌って聴かせることを想定して弾き歌う
課題曲
- 『夕焼け小焼け』(作詞:中村雨紅 作曲:草川信)
- 『いるかはザンブラコ』(作詞:東龍男 作曲:若松正司)
条件・注意点
- ピアノ、アコースティックギター、アコーディオンのうちいずれかを選択(ただしピアノ以外は持参)
- 歌詞は1番のみ
- 前奏・後奏はつけても良い
- 歌のみ、伴奏のみ、は採点対象外
- 歌と同じ単旋律のみを弾きながら歌うのも採点対象外
ポイント
子どもたちと楽しそうに弾き、歌えているかを判定されます。ピアノの技術+雰囲気が大切です。
練習法
1番良い練習法は実際に子ども相手にやってみること。
それが難しい場合は、子どもたちと楽しむというイメージが大切。
止まってしまっても失格にはなりません。
子ども相手に自然と再開できているように見えれば大きな減点にはならないので、止まっても冷静に再開できるように練習しましょう。
実際にはある程度ピアノの心得がある人が選択し、心得がない人は避ける傾向にあるので、心得があって選択した人は技術的な面では、そこまで心配ないです。子どもをイメージして基本を忠実にこなせれば合格できるでしょう。
最重要:子どもと楽しんで弾き歌っているか
重要:止まっても冷静に再開できるか
造形表現
内容
保育の一場面を絵画で表現する
条件・注意点
- テーマ(保育の一場面)は試験本番に分かる
- 人物、人数の指定がある(例:子ども2人以上、保育士1人以上を描くこと)
- 色鉛筆で色を付ける
- 試験時間は45分
- 縦・横19センチの枠内に描く
ポイント
保育の場面の描写がしっかりとできているか、色づかいが適切かが判定されます。
練習法
とにかくひたすら人物を練習しましょう。
人物を生き生きと描く、これができれば合格にぐっと近づきます。
テーマは当日発表されるので、いろんな場面を練習しておく必要がありますが、背景(テーマ)ばかり練習していると、練習していないテーマがでたら呆然とします。
しかし、人物を生き生きと描ければ、背景(テーマ)を合わせるだけで、保育の一場面としてある程度完成します。
練習していると気づきますが、
子どもが笑っていたり、
走っていたり、
手をあげて喜んでいたり、
お友達や先生と手をつないでいたり、
お話をしていたり・・・、
こういったポジティブな人物表現に背景(テーマ)を合わせるだけで、保育の一場面は完成しちゃうんです。
もっとはっきり言えば、どんなテーマでも、子どもたちの生き生きとした動きはある程度パターン化されます。そのパターン化された動きに合わせて、背景やアイテムを足していけばいいのです。
また、ネガティブな様子は描かないように心がけましょう。特に、子どもが一人だけポツンとしているような場面はマイナスです。
色塗りに関しては丁寧にこしたことはありませんが、ベタぬりではなく、あっさり色味を表現できるくらいで大丈夫。ベタぬりしていると時間がなくなってしまいます。
全体的に暖色系の色を使う方が生き生きと見えます。
また、縦横19センチで描けるように練習しておくことも大切です。構図のバランスが崩れると一気に描きにくくなりますよ。
最重要:生き生きとした子どもを描けるようにとにかく練習する
重要:色塗りは暖色系を中心にあっさりと。テーマ(背景)もある程度は練習。縦横19センチで練習。
言語表現
内容
3歳児クラスの子どもに「3分間のお話」をすることを想定し、4つのお話のうち一つを選択し、 子どもが集中して聞けるような話を披露する
条件・注意点
- 「ももたろう」「3びきのこぶた」「おおきなかぶ」「3びきのやぎのがらがらどん」の中から一つを選ぶ
- 目の前に15人程度がいることを想定する
- 台本、人形などを使用することはできない
- 適切な、身振り手振りを加える
- 題名は開始合図のあと、一番最初に子どもに向けて言う
- 立ってやっても、座ってやってもOK
ポイント
声の出し方、抑揚やスピード、表現方法などの技術、幼児に対する話し方を判定
練習法
とにかく目の前に幼児がいることを想定すること。
これも音楽同様、実際に子どもたちを目の前にしてやってみるのがベストだが、難しければ、とにかくイメージすること。
また、当日試験官はいるが、試験官ではなく、子どもたちに聞かせる、ということが大事。(試験官の目は気になるが、気にしないようにしましょう。)
目線は斜め下(子どもを見るような感じ)がいいでしょう。
声の出し方は基本元気よくハキハキと。
場面によって抑揚、身振りてぶりはつけるが、大げさになるとマイナス。(子どもがお話よりもアクションに注目しすぎてしまうので)
スピードは当日の緊張を考え、気持ちゆっくりめを意識すると良いでしょう。
途中でつかえたり、かんでしまっても失格ではありませんので、こちらも音楽同様つかえても自然と再開できるように練習しましょう。
お話を3分にまとめる際に注意してほしいこと
課題作品の4つのお話の共通点、分かりますか?
それは繰り返しが出てくること。
ももたろうは仲間にする場面。
3匹のこぶたは狼がこぶたの家をたずねる場面。
おおきなかぶは誰かを読んでくる場面。
がらがらどんは橋を渡る場面。
それぞれ同じようなことを複数回繰り返しますよね?この繰り返しの面白さが3歳児に適したお話の特徴になります。
おそらく、絵本をそのまま暗記すると、3分ではおさまらないと思います。どこかを簡略化しなければいけませんが、この繰り返しの場面だけは省かないようにしましょう。
最重要:目の前に幼児がいることを想定
重要:適切な抑揚、適度なアクション、声はハキハキと
全てに共通すること
試験概要で記しましたが、6割取れれば合格です。
ですので音楽、言語では、途中で失敗しても即失格とはなりません。
また、造形は絵が未完成でも合格することがあります。
つまり、どれも部分点があるのです。
大切なのは、大事なポイントをおさえて練習し、試験本番でも冷静におさえたポイントを表現できるように努めることです。
まとめ
私は1年目はあと一歩のところで合格を逃しましたが、「経験」することで確かな技術得て、対策を練ることができました。
実技は筆記以上に緊張するかと思います。
しかし、完璧を求める必要はありません。
ポイントをおさえて練習し、冷静に楽しみながら練習の成果を発揮できれば合格は後からついてくるでしょう。
ここで紹介した練習法で「保育士」へとたどり着くことができれば、これほど嬉しいことはありません!
「保育士」まであとちょっと! がんばれ!