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以前に、【現役保育士による】より効率的に! 子どもの好き嫌い克服法
というブログ記事をあげましたが、今回はちょっと角度を変えて子どもの食についてお話したいと思います。
より一層「食」が楽しくなるための記事。
楽しく!笑顔!進んで食事をする子になる方法! です。
好き嫌い克服法とは共通する部分もありますが、ちょっと違う部分もあります。
子どもの毎日の食事。
あまり食に興味を示さない子も中にはいます。
でも、
- 「食」に対するアプローチや食事の際の接し方、促し方でそれを良い方向に持っていきましょう。
- 実はちょっとした意識や心がけ、働きかけで子どもの食に対する興味や集中力も変わっていくんです。
子どもの「食」への興味に少し不安になっている方は是非とも最後までご覧いただき、1つでも参考になれば幸いです。
子どもが進んで食べる方法
自主性を尊重
実は私が保育園に勤めてからも、給食の介助提供に関して方針、考え方がが変わっていってます。
園による個性や方針もありますが、自治体から話を受けることもあります。
それだけ食に対してのより良い方法がアップデートされている現状です。
大きなテーマとして掲げられているのが、「子どもの自主性を尊重する」、ということです。
例えば今は、デザートを先に食べるも良し、とされている園も多いようです。
これも子どもの自主性を尊重するためのものです。
食に対しての興味促進や欲求の解消にはとても有意義なことです。
もちろんデザート以外からでも可。
”アレから食べなさい、コレはあとで” とするのではなく、子どもの好きなものから食べる、で問題ないのです。
実際には、「好きなものを食べておしまいになってしまう。」、といった声も現場から聞こえてくるので、順番に関してはまだまだ議論の余地はあるかもしれません。
しかし、食への興味の薄い子に対して、食事の楽しさ、のアピールには大変効果的です。
まずは自主性を重んじた食事の提供をしてみましょう。食への興味を遮らないようにすることが大切です。
食事は楽しい時間
「食事は楽しいもの」をとにかく意識しましょう。
お行儀ももちろん大事ですが、ガミガミ言うよりも楽しく覚えられるように工夫しましょう。
保育園では、多少汚れても好きなままに食べること。それにより食事が楽しくなるように、ということをすごく大切にしています。
もちろん、月齢によっては、スプーン、フォーク、お箸への移行も大切です。
しかし、それは子どもの自尊心の芽生えにより、子ども自らが興味を持つよう促す形で進めます。
こちらがあれこれ強制して進めるのは得策ではありません。
まずはどんな形でも、子どもが、”食べることは楽しいこと”、と思えるような食卓づくりを目指しましょう。
ただし・・・、ここで注意したいことが1つあります。
それは、食べ物で遊び出すことです。
食べることを楽しむのはとてもいいことです。
しかし、「食べ物で遊び出す」と「食べることを楽しむ」は違います。
食べることに飽きてしまったから遊んでしまうのです。
遊び始めたらダラダラ続けず、食事はきりあげてもよいでしょう。
お腹を空かせるリズムを見直す
生活のリズムを見直すのもやはり大事です。
「食事のリズム」、と言い換えてもいいでしょう。
やはり、身体を動かす、運動をする、というのがお腹を空かせる大きなポイントです。
お外に出られないときは、室内でも簡単に身体を動かせるような体操、遊び、を取り入れると良いでしょう。
また、見直す際に記録をつくってみるといいかもしれません。
頭の中で、感覚だけで見直し、改善ができれば問題ないのですが、子どもの生活のスケジュールやリズムを1度書き出してみましょう。
- どの時間にご飯を食べて
- この時間はこういう活動をして
- するとご飯はこれくらい食べて
という結果を記録してみましょう。そこから空腹のリズムが見えてくることもあります。
手の届くところにご飯を置く
食事の際にお皿等を届かないところに置くのではなく、自分から触れるところに置きましょう。
これも子どもの自主性を促すための方法の1つです。
子ども、特に赤ちゃんの頃は大人が与えたものを食べる形式で進めますが、「こちらが与える」ばっかりだと「自ら食べる」、ということを理解できないままになります。
バランスよく食べて欲しい気持ちは分かりますが、「自分で食べたい!」という意志を磨くためにも、食べ物は自分で選べるように手の届くところにおきましょう。
食べたいものをスムーズに食べることができる体験は、子どもにとって楽しく、自主性を養うことができるのです。
「きれいにする」は程々に
ある程度の月齢になればきれいに食べることも大切になります。
しかし、食への興味を促す際にはあまり気にしすぎないでください。
きれいにしすぎる、手や口周りをふきすぎる行為は、食事への集中力を妨げてしまうことになります。
子どもは、きれいにするのが当たり前になると、ちょっとでも汚れると気になってしまったり、汚れやすい食事を嫌がるようになります。
食べる楽しさよりも、汚れを気にしちゃうようになってしまうのです。
また、口のまわりに食べ物がついている。それを舌でペロペロなめてぬぐう。こういった行為を覚えるのも大事です。
それによって舌の使い方を覚えたり、ちょっとしたぬぐう行為の代用になることに気づいたり、口のまわりのおいしいお残しを食する楽しさを覚えるようになるからです。
足がつくように
足がしっかり地面についているか否かで落ち着きが変わってきます。
お家にあるテーブル。子どもイス。もう一度見直してみてください。
子どもの足。しっかり地面についていますか?
足がブラブラの状態よりも足がしっかりついて座るほうが食事の際に落ち着き、食事への集中力、持続力も増します。
子どもが食事に対してより集中するためには、子どもの足がつくかどうかも実は大切なのです。
習慣化できるものは習慣化しよう
子どもが、「これは食事のサインだ!」と思うものをつくるのも効果的です。
例えば、
- ごはんの前に手を洗う
- 手を洗ったら自分のイスに座る
- テーブルをふく、並べる
など。
習慣化することで安心感がうまれます。
子どもや赤ちゃんのうちは、同じリズムで食事をとるほうが安定します。
また、”次は何が始まって”、という、見通す力や先を考える力も養えます。
その先を考える力が身につくと、楽しかった食事体験が蘇り、習慣化された「サイン」だけで、脳やお腹がワクワクするようになります。
もちろん大人の生活リズムの中で徹底しきれない部分も出てくるでしょう。
でも、できる限る習慣化できる食事前のルーティンをつくるのも大変有効なのです。
日頃の食育
ご飯の時間以外でも常日頃から「食」を意識しましょう。
例えば、
- お散歩に行ったときに見るお店や畑、そこにならんでいる食べ物を見る
- 民家や学校の横を通るときに漂うにおいを嗅いでみる、「いいにおいだね~」と声をかける
- おままごとを楽しむ
- 絵本に出てくる食べ物を食べる真似をしてみる
など、
これらすべて「食育」になります。
生活の中に溢れている「食」に通ずるものを探してみましょう。
食事の時間のアプローチだけではなく、常日頃から食べ物に対する興味関心をくすぐることで、食事への興味は2倍3倍にもなりますよ。
まとめ
食事は楽しく、が基本です。
食事はバランスよく食べることも大事ですが、食べないことには始まりません。
いろんなものを食べる体験を増やすことで、バランスよく食べれるようになります。
ですので、まず大事になるのは「進んで食べるようになること」
今回はその為のアプローチや考え方を記してみました。
保育士として日々子どもの生活に携わっていますが、食事の際の子どもの笑顔が1番好きです。1番輝いています。
好き嫌いの克服、バランスよく食べることも大事ですが、食事の際の笑顔、これをまず大切にしてください。
上手なアプローチ働きかけで、子どもを、進んで食べる素敵な笑顔に導いてあげましょう。